概要
1991年に内外装工事を請け負う施工事務所「株式会社メンテ友アンド愛」として設立後、2000年1月12日に「株式会社アルファスターソフト」に商号変更しゲームソフト開発事業に業務転換。同年7月にアルファドリームに再び商号変更。スクウェアで『スーパーマリオRPG』のディレクター等を務めた藤岡千尋が中心になって設立された。
スクウェアの2代目社長だった水野哲夫が社長を務めていた。
社名は古巣スクウェアの代表作ファイナルファンタジー(最後の幻想)にあやかり、ギリシャ文字の「最初」であるα(アルファ)+幻想に対する「夢(ドリーム)」で対になったネーミングとされる。
任天堂の子会社では無いが非常に親密であり、『マリオ&ルイージRPGシリーズ』などの開発を担当した。
同社オリジナルのゲームタイトルとして『コトバトル』、『トマトアドベンチャー』等を開発してきた。
末期
マリオ&ルイージRPGシリーズのリメイクなどをリリースしたが、業績は右肩下がりに落ちていった。
これは開発力不足が原因で先細りしていったのが原因とされる。同シリーズのグラフィックは途中から3D化したように見えるが、実は3Dに見えるきめ細やかなドット絵グラフィックであった。それは裏を返せば3Dゲームの開発技術に乏しかったことを意味し、実際3Dパートを外注することもあった。
このためHDゲームの波に乗れず、『Switch』全盛の中、末期の『3DS』でソフト開発を続けた結果、注目度も落ちてしまったのは否めない。
こういった理由からそれらの売れ行きが散々だったこともあり、どんどん会社としては追い詰められるようになる。特に終盤は他機種ながらあの『スーパーマリオオデッセイ』や『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』などと発売時期が重なった事も不幸であった。
同RPGシリーズの『3』リメイク版はマリオシリーズとしてはワーストを競えるレベルの売上を記録するという不名誉まで授かってしまう(ただしゲーム評価自体はとても良い)。
経営状況をファンから不安視されていたが、ついに2019年10月1日に破産手続きが開始され、19年間の活動に幕を閉じる。2020年2月28日を以て同社の法人格は完全に消滅した。
なお、今後マリオ&ルイージRPGシリーズがどうなるかは不明。マリオパーティのように別の企業が開発に携わってシリーズが存続する可能性もある。
ちなみに、「けだまのゴンじろー フィットエンドラン」というソーシャルゲームの開発も行っていたが、運営は別の企業であるため、同ゲームはアルファドリーム消滅後もサービスを行っている(2020年8月サービス終了予定)。