概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC2巻収録「テストにアンキパン」。
見た目はスライスされた食パンで、ノートや本のページに押しつけると内容がパンの表面に写り、それを食べることで書かれた内容を全て完璧に暗記することが出来る。
パンの表面に写した分しか暗記出来ない為、大量に暗記したい場合はその分沢山食べる必要があるのが欠点。作中では片面にしか写していないが、両面に写すことが出来るかは不明。ちなみに文字を写した部分にジャムやはちみつ等を塗って食べても問題無く効果を発揮する。
味については2005年版「テストにアンキパン」にてドラえもんが「味も悪くないだろ?」と言っており、水田わさび版アニメオリジナルエピソード「百人一首にアンキパン」ではのび太とスネ夫が「美味しい」と言っている。
原作版ではのび太がアンキパンの食べ過ぎで腹を壊し、翌朝全て排泄したことで暗記した内容を忘れてしまっている。
これは排泄したら暗記内容を全て忘れてしまうということなのか、それともしっかり消化・吸収すれば暗記内容を永久に覚えていられるということなのかは不明。
ちなみに参考として羽海野チカが描いた短編漫画では、アンキパンの有効期間は永続とされている。
原作版では一回限りの登場だったが、水田版アニメでは何度か再登場を果たしている(「ドラミの最悪の一日」、「奇跡のデュエット!ジャイ&スネ」、「怒りのポップコーン」、上記の「百人一首にアンキパン」等)。尤も、大抵の話ではやはりドラえもんやのび太達は大量のアンキパンを食べる羽目になってしまい苦しんでいるのだが。
また、水田版アニメオリジナルエピソード「22世紀で夏休み」では、ドラえもんが視聴していたテレビのCMにて、従来の半分の薄さになり食べやすくなった代わりに、効果が表れる時間も半分になった「アンキパン 薄切りタイプ」という道具が紹介されている。
『ドラえもん』生誕40周年である2010年には、文字を書く為のチョコソースが付属された「まるでアンキパン」という商品がローソンにて発売されており、藤子・F・不二雄ミュージアム内のカフェでも「フレンチトースト de アンキパン」という食品が販売されている。