放蕩がえりの泥あそび
地より出づるは 憤怒の翁
帰れ 帰れと 轟く悪罵
仙境 立ち入るべからず
概要
『モンスターハンターライズ』(MHRise)で新たに登場する海竜種のモンスターの一種。
普段は山奥に棲むが、"百竜夜行"の影響か人里近くへ姿を現すようになったため、ハンターに討伐依頼が舞い込むことになる模様。
ナマズや東洋の龍のような長い髭が生えた老人の如き威厳のある顔つきが特徴。
泥を利用した攻撃を得意とし、身にまとうことで自身を強化する様から「泥翁竜」とも呼ばれている。また、尻尾から分泌される溶解液で地面を溶かし、地中に潜り込んだり獲物を足止めする。怒り時にはこの溶解液が周囲の泥に多量に混ざりこむようになり、これに触れると恐ろしい勢いで体力を削られてしまう(この溶解液の混入した泥は金色がかった配色をしているため判別自体は容易)。
巨大な泥を降らせる、泥の波を発生させる、尻尾に泥の塊を作り出してこれを使って攻撃を仕掛けるといった行動の他、沼から泥の壁を何個も発生させて獲物を追い詰めるという、もはや古龍のごとき攻撃も持っている。
これまでの海竜種にはないトリッキーな攻撃モーションが多く、翔蟲を駆使したアクション等も絡めなければ安定した立ち回りが難しい。終盤における1つの壁となる存在と言えよう。
防具
泥翁竜の素材は長い年月をかけて泥を吸収しているため、独特の硬さを持ち、それから作られる防具は何度も研磨し、重厚な素材の質を保ちつつ限界まで軽量化しているとのこと……なのだが、そのデザインは異様にメタリックでメカメカしいものとなっている。
スキルは上位の一式で高速変形、業物、強化持続、回避性能とスラッシュアックスの為に作られたような構成。特に頭防具は高速変形レベル2に加えスロットも2が2つと優秀なのでスラッシュアックス使いなら最優先で作るべき防具となっている。
余談
今作初登場のモンスターは「妖怪」をモチーフにしており、以前から泥を使う生態から考察され、その後の公式インタビューにて「泥田坊」がモチーフだと答えている。
背中を反らせて尾を顔の隣にもたげた姿勢は、鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に描かれたように腕を泥から突き出しているようにも見える。
また、尻尾の多数の足の様な毛や顔の赤い髭、細長い体から「大百足」もモチーフに含まれていると思われる。
また、アニメーションはほぼ新しく作り直しているとのことだが、骨格や一部のモーションがタマミツネやイソネミクニと共通している部分があり、比較的近縁な種なのではないかという考察もあるが、今のところその真相は不明。