霊泉透徹 歌謳清澄
せせらぎ抱いて 幽艶と
惑わし誘う 子守歌
永遠の睡りの 子守歌
概要
『モンスターハンターライズ』(MHRise)で新たに登場したモンスターの一種。
別名は人魚竜。
月明かりに照らされた姿が人間の女性に見えたことや、水中を優雅に泳ぐ姿からこの呼称がついたとされている。
青く光る喉元と、頭部から髪の毛のように垂らしている非常に大きなヒレ「髪ヒレ」が特徴的。また腹部に巴紋そっくりな模様がある。
藤色のヒレやスレンダーな体型などは確かに美しさを感じさせるかもしれないが、よく見ると鬼のような凶悪な面構えをしており、実際に性質も極めて凶暴。縄張りへの侵入者には決して容赦しないとされる。
海竜種らしくモーションの一部にはラギアクルスやタマミツネなどに似た部分が見られる。
戦闘能力
戦闘では喉にある器官から眠り粉を吹きかけ、獲物を昏睡状態にして仕留める。
また、水面で仰向けになり、腹部に貝類を叩きつけて割るというラッコのような行動も確認されている。扱う貝類には爆発や閃光を発生させるものが確認されている。
巨大な髪ヒレを振り回すことで近距離の敵を薙ぎ払う他、髪ヒレから棘をばら撒く攻撃も備えている。
余談
MHRiseの新モンスターは妖怪をデザインモチーフに取り入れていることが判明しているが、本種の主なモチーフとなった妖怪は言わずもがな人魚であろう。
人魚というと、一般的には上半身が美しい女性で、下半身が魚のようなものになっているという、いわゆる“人魚姫”のイメージが強く、一見するとイソネミクニの姿や生態はそうした人魚の姿からはかけ離れたもののように見える。
これは、人魚姫ではなく人面魚のような醜い姿で描かれることが多い東洋の人魚をモチーフにしたためと思われる。それに対して睡眠属性を扱う点は、歌で人間を催眠にかけたり、眠らせてその肉を喰らうなどの伝承が多い西洋の人魚に着想を得ていると思われる。東西の人魚のイメージを複合させたモンスターと言えるだろう。
名前の由来は磯+眠り+八百比丘尼(ヤオビクニ。人魚の肉を食したとされる)であろうか。
イソについては妖怪「磯女」を由来とする可能性も指摘されている。
発表当初どの分類に属するモンスターなのかについて論争が起きた。四足歩行で細長い体型の為海竜種とみる意見が多かったが、ヒレの位置や別名の「魚」から魚竜種、とぐろを巻く、鱗を飛ばして攻撃する点から蛇竜種などの意見も上がっていた。
Xで公開されたラフスケッチにて、実は初期案は飛竜種骨格であったことが判明し、現在の細身な姿と違い、ずんぐりしたラッコのワイバーンの様な姿をしていた。どちらかというとフルフルに近い体型であり面影があまり感じられないが腹部に乗せた貝を割る所は共通している。
関連項目
タマミツネ…女性的で和風な海竜種繋がり。ただし、あちらは雄固体しか登場しない。
オロミドロ…今作で共に新登場した海竜種。
ビシュテンゴ、アケノシルム…今作で共に新登場した、童話(アケノシルム:鶴の恩返し、ビシュテンゴ:さるかに合戦、イソネミクニ:人魚姫)にまつわるモンスター繋がり。前者は縄張り争いの相手となる。後者は状態異常担当で、毒・麻痺・気絶を扱う。
ヤツカダキ…今作で共に新登場した、女性的で和風なモンスター。