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放蕩がえりの泥あそび

地より出づるは 憤怒の翁

帰れ 帰れと 轟く悪罵

仙境 立ち入るべからず

概要

モンスターハンターライズ』(MHRise)で新たに登場する海竜種のモンスターの一種。

体長だけで言えば27mに及ぶものの、尻尾が半分以上を占める。体格で言えばラギアクルスやアグナコトルに比べ小さく華奢な体つきをしている。

普段は山奥に棲むが、"百竜夜行"の影響か人里近くへ姿を現すようになったため、ハンターに討伐依頼が舞い込むことになる模様。

ナマズや東洋ののような長い髭が生えた老人の如き威厳のある顔つきが特徴。

を利用した攻撃を得意とし、身にまとうことで自身を強化する様から「泥翁竜」とも呼ばれている。また、尻尾から分泌される溶解液で地面を溶かし、地中に潜り込んだり獲物を足止めする。怒り時にはこの溶解液が周囲の泥に多量に混ざりこむようになり、これに触れると恐ろしい勢いで体力を削られてしまう(この溶解液の混入した泥は金色がかった配色をしているため判別自体は容易)。

巨大な泥を降らせる、泥の波を発生させる、尻尾に泥の塊を作り出してこれを使って攻撃を仕掛けるといった行動の他、沼から泥の壁を何個も発生させて獲物を追い詰めるという、もはや古龍のごとき攻撃も持っている。

これまでの海竜種にはないトリッキーな攻撃モーションが多く、翔蟲を駆使したアクション等も絡めなければ安定した立ち回りが難しい。終盤における1つの壁となる存在と言えよう。

オロミド装備

公式Twitterより

泥翁竜の素材は長い年月をかけて泥を吸収しているため、独特の硬さを持ち、それから作られる防具は何度も研磨し、重厚な素材の質を保ちつつ限界まで軽量化しているとのこと……なのだが、そのデザインは異様にメタリックでメカメカしいものとなっている

センシティブな作品

スキルは上位の一式で高速変形、業物、強化持続、回避性能とスラッシュアックスの為に作られたような構成。特に頭防具は高速変形レベル2に加えスロットも2が2つと優秀なのでスラッシュアックス使いなら最優先で作るべき防具となっている。

武器の方はというと、防具同様のメカメカしさに加えてどこかに輪っかを模した意匠が付いているのが特徴。

名前も全て「D=○○(もしくは○○=D)」というSF感溢れるネーミングで統一されている。

ちなみに、読み方はそのまま「ディ○○」と読むことで何らかの単語として成立するようになっている。

和風じゃないじゃないか、と思われるかもしれないが実は赤・黒・金色で漆器のカラーリングとなっている。

性能は若干低めの攻撃力に最高クラスの水属性、白ではないが長めの青い斬れ味というわかりやすい水属性特化。何かと縁のあるスラッシュアックスも勿論強属性ビン

惜しむらくは水属性に弱いモンスターがあまりいないことだったが、続編のサンブレイクで水弱点のターが多く参戦した。その最強の水属性でモンスターを水浸しにしてやろう!。

評価、人気

上記のように防具面では優秀な性能を誇るオロミドロだが、戦闘面では各所で糞モンスとの評価が相次いでいる。

その理由とは、

1:常にウネウネと動くため、弱点の頭に剣士だと攻撃し辛い

2:一方攻撃が届きやすい前脚、後脚は肉質が硬い

3:地中を潜航し行ったり来たりしたり、上述の泥の壁を作り遅延を繰り返す古龍種のような嫌がらせ

4:尻尾切断出来たとしてもリーチと攻撃範囲はそのまま。弱体化の影響を全く受けない。

5:全体的に隙が少ない上に広範囲に移動速度低下&怒り状態時にスリップダメージ付きの泥をバラ撒く

6:他のモンスターと比べ全体的に巨大なため、密着すると何をしているか分かり辛い

7:ドロップアイテムの1つ「黄金色の泥土」のアイコンがモンスターのフンと同じ

……といった具合で、あのガノトトスをも上回る糞レベルと意見もある。

一応擁護する声も多くあり、

・見た目通り動きが鈍重なため、W以降のモンスターに多い格闘ゲーム染みたステップや回り込みジャンプでこちらの攻撃を避けられる事態は起きない。

・巨体のため、多少狙いの甘い攻撃でも割とヒットしてくれることが多い。

・密着するべき攻撃と遠距離で回避するべき攻撃がはっきりと分かれており、対処ができていれば驚くほど簡単にやり過ごせる。

・前足以外にも、頭や尻尾(泥球)の部位破壊、半身を地面に埋めている間の怯みでしょっちゅうダウンする。

など、単なる糞モンスと切り捨てるには配慮された部分が多々見受けられる。

特に攻撃モーションについては攻撃範囲とリーチに優れる上に攻撃の誘導も強烈な代わりに、殆どの攻撃は事前動作が大きく長く、なおかつほぼ確定で後隙が生じる。上記の通り対処を使い分けなくてはならないのだが、その使い分けの目安となる事前動作が長いため見てからの対処は難しくなく、長めの後隙を確実に攻撃できる。中距離辺りから様子をうかがい、攻撃を確実に対処してこちらの攻撃を差し込み、再び様子見…というターンファイト的な立ち回りがかなり機能する。

弾かれやすい前足に攻撃が吸われるという点も、そもそも弾かれない攻撃ができる武器(スラッシュアックスの剣形態、ガンランスの砲撃、狩猟笛の自己強化と衝撃波など)ならさほど気にならないので、それらの使い手には「なぜ不評なのかが分からない」と高く評価する人も多い。

ガンナーも同様で、遠距離武器との相性は悪くない。その巨体は貫通弾、貫通矢の絶好の的であり、特に火属性貫通ライトボウガン「鳳仙火竜砲」を使えば、その巨体に多段ヒットし数分足らずで討伐も出来てしまう。

一方で上記の戦法がやりづらい、特に近距離で張り付き続けるインファイト的な立ち回りを主軸とする武器種を使う場合、苦戦を強いられやすいのも確かである。オロミドロは体が大きく、なおかつ尻尾をもたげるという特殊なニュートラルポーズを取るため、密着に近い距離に立っていると行動がかなり見えづらくなってしまうのだ。ただでさえ攻撃への対処が困難になるのに、攻撃が爪に弾かれてさらなる被弾を招く…という悪循環に陥ってしまうのが良くないパターンである。

そしてこの戦いづらさと頭装備の優秀さが化学反応を起こし、いつしかスラアク使いたちの間でオロミドロを神と崇める新興宗教オロミド教が生まれた。

この辺は某兄貴と似ている・・・のかもしれない。

なお、数少ない本当に理不尽な行動として、潜るモンスターお馴染みの潜ってから飛び出す「潜行攻撃」が挙げられる。

潜っている間には手出しがほぼできないといういつもの点に加えて、予備動作にしか見えない潜るモーションに攻撃判定がある上に引っかかると普通に痛い、しかも使用頻度がそこそこ高めというかなり厄介な行動だった。

流石にこれは問題があると判断されたためか、サンブレイクの導入に伴って使用頻度が激減するという調整が入っている。

が、やはり世間の評判ではストレスの塊である戦闘面での批判が多く見られ、モンスター総選挙では161位の低順位という擁護虚しく、糞モンス呼ばわりは払拭できず終わった。

マスターランク版であるサンブレイクに登場予定。

余談

今作初登場のモンスターは「妖怪」をモチーフにしており、以前から泥を使う生態から考察され、その後の公式インタビューにて泥田坊がモチーフだと答えている。

背中を反らせて尾を顔の隣にもたげた姿勢は、鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に描かれたように腕を泥から突き出しているようにも見える。

また、尻尾の多数の足の様な毛や顔の赤い髭、細長い体から「大百足」もモチーフに含まれていると思われる。

関連項目

モンスターハンター/モンハン モンスターハンターライズ

ボルボロスジュラトドス←同じく「泥」を扱うモンスター

ジジーロン - 老人を思わせる風貌をした竜繋がり。名前的にはこっちのほうに近いが。

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