幽明の際
番人気取りの 悪たれ坊
獲物めっけと 尾っぽを振って
柿を礫に 勝手次第
慢心の権化 不届き千万
概要
『モンスターハンターライズ』(MHRise)で新登場するモンスター。
牙獣種に属しているが翼を有しているという変わり種で生態も含めケチャワチャを彷彿とさせる部分が多い。
別名は天狗獣。
しかし天狗というよりは、猿とコウモリを掛け合わせたような外見をしている。クチバシのような部位や翼を持つことから、天狗の中でも特に烏天狗と似通ったところがあると言える。
最大の特徴は発達した尻尾。尾先が分かれて手の指のような形状になっている。
この尻尾を自在に操り、モノを掴む・木や壁面に絡ませて逆さまにぶら下がる・尾先を支点にして立ち上がるなど、もはや第三の手と言っても過言ではないほどに使いこなす。
食性は雑食だが特に果実が好物で、腹部のポケットのような袋に大量の柿を溜め込んでいる。好奇心旺盛でいたずら好きな性質をしており、狩りの際は柿を獲物に投げつける姿が確認されているらしい。
カムラの里の加工屋のハモンによると、この袋は収納している食物を急速に熟成させる性質があり、この性質を利用してとあるモンスターを災いから引き離して誘い出す罠を作る事ができるようだ。
登場ムービーでは両手に一つずつ柿の欠片を持って食べていたが、クエストでは「両手で柿を一個持って、少しずつ嘴で削るように食べる」という、齧歯類のような食べ方をする生態行動が見られる。
ハンターとの戦闘中も柿を頻繁に投げつけてくるモーションが確認できる。どう見ても腹の袋には入りきらなそうな量を平気で取り出しているが、気にしてはいけない。
頭襟のような角の長さで同族間での地位が決まるとされ、悪知恵が働く個体ほど角が大きく成長するという噂もあるらしい。
登場ムービーではブンブジナに柿を投げつけ、爆発する様子を見てケラケラ笑うという意地の悪さを見せつける。
語りで「悪たれ坊」と呼ばれるのも納得である。
戦闘能力
使ってくる柿は「デカデカ柿」「ドクドク柿」「ピカピカ柿」の3種類あり、どれも人間の頭の倍以上デカい。
デカデカ柿は主に手か尻尾で投擲する際に用いられ、自身の隙を補うようにして投げてくる。
ドクドク柿は尻尾で掴んだ後地面に叩き付けて毒煙を発生させ、ピカピカ柿はその場で高く飛び上がって地面に叩き付けることで閃光を発生させる。
毒と閃光を併用する点でゲリョスを連想する人もいるが、あちらと違って自身がそれらに耐性を持っているわけではなく、ハンターからの毒攻撃や閃光玉も普通に効く。
そのためドクドク柿を使う際は手で鼻と口を押さえ、ピカピカ柿を使う際は翼で顔を覆うことで防御しており、ビシュテンゴの知能の高さが窺える。
尻尾で立っている状態で怯ませると隠し持っていた柿をぶちまけながらダウンする。
落ちた柿は回復薬(デカデカ柿)毒投げクナイ(ドクドク柿)閃光玉(ピカピカ柿)のように使用できる。
上位ではドクドク柿を叩きつける攻撃が麻痺効果のあるシビシビ柿に変更される。
シビシビ柿の落とし物での入手率はかなり低め。
ユニークな行動に加えて他の攻撃モーションも独特なものが多く、翼を用いた滑空、尻尾を支えとした変則的な動きやキリモミ回転しながらの突撃なども仕掛けてくる。
テンゴシリーズ
防具はテンゴシリーズ。
かなり派手な色彩だったり装飾が大量に付けられているが、一応天狗らしく山伏の服装をモチーフとしているようだ。
説明文によるとかつて山奥で修行する者のために作られた服装であるらしい。
発動スキルは気絶耐性/広域化/アイテム使用強化などの道具に関連したスキルを有している。
公式からもアートグラフィックが投稿されており、その可愛らしさやビシュテンゴの特徴からメスガキ属性を垣間見たハンター達で多いに盛り上がった。
ビシュテンゴから作られる武器は、仏教に纏わる道具がモチーフになっており、片手剣は倶利伽羅剣、ハンマーは五鈷杵、スラッシュアックスは法輪、ライトボウガンは常花、ヘビィボウガンは錫杖、弓は光背が元ネタになっている。
銘の「天具」はビシュテンゴのモチーフになった「天狗」と掛けていると思われる。
性能としては良く言えば素直、悪く言えば特徴の無い無属性武器。
ただしスラッシュアックスは比較的貴重な滅龍ビンタイプ。
ビシュテンゴ自身が然程強敵ではないことや、獣玉ぐらいしか難しい素材が無いのもあり生産難易度は低め。
余談
主なモチーフとなった妖怪は天狗(烏天狗)とされる。名前や別名からしてあからさまである。
ビシュは「尾手」テンゴは京都の方言で「いたずら」を意味する「てんご」からきていると思われる。
ちなみに、狂言「柿山伏」では柿を盗んだ山伏が猿の真似をする場面がある。ビシュテンゴの素材から作られる装備は「頭襟」や「手甲」といった「山伏」の要素も含まれているように見える。
また、猿に似た外見と柿を投げつける生態から、昔話のさるかに合戦もモチーフに含まれていると思われる。そのためか、ダイミョウザザミやショウグンギザミとの共演を望む声がチラホラ見られる。
後に『サンブレイク』で上記の2体が復活を果たし、さらにイベントクエスト「猿と蟹蟹の合戦」といったおあつらえ向きのクエストも登場したのだが、肝心の猿のポジションはラージャンに奪われてしまった。
先述の通りケチャワチャを彷彿とさせる要素が多いが、実際に皮膜獣亜目から分岐した近縁種である。(出典:サンブレイク公式設定資料集)
関連イラスト
関連項目
イソネミクニ…今作における、第二の状態異常担当。こちらは睡眠・閃光・爆破の使い手。
ゲリョス…毒×閃光、飛行繋がりのモンスター。
ドラえもん…見た目に反して大容量のポケットを持つ、青×白の獣モチーフ繋がり。