英雄が護る 安寧の焔
概要
ゲーム『モンスターハンターライズ』に登場する舞台である。
たたら製鉄が盛んな、山紫水明の里。
公式によると『モンスターハンター ポータブル 3rd』でプレイヤーの拠点となっていたユクモ村とは地理的に比較的近い場所にあるとのこと。
和風の文化など、共通点が多いのはこの辺りの事情も関係しているのだろう。
街から遠く離れた場所にあるため、狩猟技術や武具の生産技術等も他にはない独特のものが多い。
また数十年に一度、大量のモンスターが里を襲撃する「百竜夜行」という現象が発生しており、50年前には里への侵攻を食い止めきれずに甚大な被害を被ってしまったという。
そのため里ではその時の反省から、里人も日々鍛錬を欠かさず、かつ里の近くに“翡葉の砦”と呼ばれる堅牢な砦を建設しており、いざというときにはハンターだけでなく里人総出でモンスターへの対処に当たっている。
モンハンの世界で狩猟活動を管轄している組織であるハンターズギルドも、カムラの里のこうした特殊な事情を鑑みて里が砦や各種迎撃設備を保有すること、およびハンターではない一般人が対モンスター用の武器を所持して使用することを特例として認めているとのことである。
イメージとしては「忍びの里」だが、里の住人は余所者に対して友好的で、オトモガルクや翔蟲など独自の狩猟技術も隠さず外部へ伝えている。
里の守りにて産業の基幹である製鉄技術については流出しないよう注意が払われているが、正当な交渉を通じてなら教えるのもやぶさかではない模様。
景観
里の入り口は2箇所の船着場を除くと、大きな門が一つあるのみで、そこから赤い橋を渡った先に里のランドマークたる「たたら場」や加工屋、米穀屋、八百屋など市場がある。
たたら場の奥には行けないが、そこに住宅地がある模様。
たたら場を正面に見て左手側にはヨモギの茶屋と集会場、その先にクエスト出発点の門と船着場がある。
右手側のつり橋を渡るとオトモ広場があり、ロンディーネの交易船や修練所へ向かう小舟もここにある。
モンスターに“翡葉の砦”を突破された際は、橋の上で商売している傘屋のヒナミが門を閉めることになっている。
また里に点在する煙突から出る煙には竜の嫌う成分が含まれており、これで空からの襲撃を防いでいる。
主な里の人々
過去作のNPCは作中では殆ど肩書きでしか呼ばれていなかったが、カムラの里のNPCは固有の名前で呼ばれることも多い。しかも日本語・英語・モンハン語の3つの言語で声優によるフルボイスが対応しているという徹底ぶり。
担当声優は<日>は日本語版、<英>は英語版、<歌>は歌唱担当で表記。
本作における主人公で、所謂マイハンター。
カムラの里出身で、新米ハンターとして日々邁進している。たたら場横に住居を構えている。
たたら場前
声 - 土師孝也<日>/Chris Tergliafera<英>
カムラの里の里長。
太刀の使い手で過去にはゴコク・ハモンと共に名ハンターとしてその名を轟かせていたとされる。
「気焔万丈(きえんばんじょう)」が口癖で、それは主人公たるハンターにも受け継がれている。
声 - 佐藤利奈<日>/Maureen Price<英>/加藤いづみ<歌>
ソロ専用クエストの受付を担当する。百竜夜行の際には弓を携えて出陣する。
声 - 梅原裕一郎<日>/Todd Haberkorn<英>
カムラの里に商いに訪れている竜人族の行商人。つねに札で顔を隠しており、彼の素顔を知る者はほとんどいない。
狩猟生活に役立つさまざまなアイテムを売り買いしてくれるほか、サブキャンプの設営も担当してくれるため、円滑な狩猟生活を送る上ではなくてはならない存在である。
声 - 麦人/Daman Mills<英>
里の武具の生産や加工を一手に担う加工屋の老人。不愛想な職人気質だがその腕は右に並ぶ者がいないとも言われる。
孫のイオリとの接し方に悩んでいるようで、つい厳しい態度をとってしまうが、本当は大切に想っている。
声 - 阿澄佳奈<日>/Erika Harlacher<英>
里の茶屋の看板娘。本作の食事担当。
百竜夜行の際にはヘビィボウガンや速射砲を愛用しており、若干トリガーハッピーのきらいがある。
声 - 久野美咲<日>/Laura Stahl<英>
りんご飴を売っている飴屋の無邪気で健気な少女。
おにぎり屋のセイハクに恋心を寄せられているが全く気付いていないようで……。
集会所
声 - 緒方賢一<日>/Lucien Dodge<英>
恵比寿様のような風貌で、恰幅(かっぷく)のいい竜人族の老人。集会所のギルドマネージャーを務めている。
語尾に「ゲコ」とつけてしゃべるのが特徴。テツカブラの幼体・「テッカちゃん」を飼いならしており、いつもその背中に乗っている。
声 - 伊藤静<日>/Heather Gonzalez<英>/宮崎カナエ<歌>
カムラの里の受付嬢を務める竜人族の女性でヒノエの双子の妹。
集会所のクエストの受付を担当する。百竜夜行の際にはランスを携えて出陣する。
声 - 谷山紀章<日>/Brandon Winkler<英>
ハンターの育成を担当している青年教官。闘技大会の受付も担当する。
熱血で愛弟子と狩猟への情熱に溢れる人物だが、その腕は確かで里の諜報役も担っているようだ。
オトモ広場
声 - 花江夏樹<日>/Kyle McCarle<英>
ハモンの孫でオトモアイルー・ガルクの斡旋と育成を担当している少年。
オトモの仕事も祖父であるハモンに認めてもらいたいと思っているが、歩み寄り方がわからないようだ。
声 - 小倉唯<日>/Katelyn Gault<英>
異国の地・エルガドから交易のために訪れたと語る商人。
カゲロウの雑貨屋では買えないアイテムをポイント交換してくれる。颯爽としてかつ堂々としたその言動といで立ちはとても商人とは思えない凛々しさ。
評価
モンハンシリーズはMHWorld(:IB)からストーリー性やNPCとの関わりにも力を入れるようになったが、受付嬢など癖が強めのNPCもおり、プレイヤーのストレス源であるという声もあった。
その反省もあってか、今作では、個性的なNPCは多くいるが重点を置いている里の者同士(主人公含む)の固い絆を感じ取れる作りになっており、プレイヤーからの評価も高い。
百竜夜行などの有事の際には里人総出で(砦の設備も活用してではあるが)モンスターに立ち向かっており、自分たちの里を守るという意思とその一員であることを強く感じられる。
その結果、NPCの人柄や居心地の良さは歴代最高拠点とまで言われるほどの人気を獲得した。
余談
里の名前の「カムラ」の由来だが、百竜夜行の元凶のテーマ曲が「禍群の息吹(かむらのいぶき)」、その対のテーマ曲が「禍群の鳴神(かむらのなるかみ)」という名称となっており、「禍(災い)が群れる(大挙する)」、つまり百竜夜行を意識したもののようである。
関連タグ
エルガド:本作の大型アップデートである『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の拠点となる場所。