CV.小倉唯
概要
異国の地エルガドから交易のためカムラの里へ訪れたと語る自称商人。姉に王国騎士のリーダー的存在であるフィオレーネがいる。
里の店では扱っていない品をカムラポイントと交換で売ってくれたり、主人公にオトモ用の潜水艇を貸し出し、遠方から素材の仕入ができるようにしてくれる。
なお、彼女は中世のコグ船に似た一本マストの帆船を使っているが、潜水艇の方はスクリュー推進である。
颯爽かつ堂々としたその言動はとても商人とは思えず、実際会話を進めていくと商人というのは仮の姿であることが判明していく。
正体はスラッシュアックスを得意とするハンターにして王国を守護する騎士の一人で、カムラを訪れていたのは里の製鉄技術や武器の製造技術を盗むため、つまりスパイであったということが判明していく。
なお、故郷の王国での「騎士」は人間相手の軍人ではなく(モンハンの世界では下手な戦争よりも大きな脅威である)モンスターの退治や討伐を行う戦士、つまり国属のハンターとの事である。
そして最終的に里の加工屋ハモンを自国へと招聘するはずだった(実際には力づくで拉致する可能性もあったという)が、ロマンチストかつ曲がったことが嫌いなためあまりスパイ向きではなく、百竜夜行の災禍に見舞われるカムラの里へ援助をしていく内に、里の風景や文化、人々に強い愛着と友情を抱いていく。
上位終盤には里の民を自らの船に乗せて百竜夜行から避難させる提案も行っている。
最終的には「里の人達に不誠実な真似はできない」と、フゲンらに素性と目的を明かし、自国の腕利きの鍛冶屋であるミネーレをハモンに弟子入りさせ技術を体得させるという形で、穏便に任務を完了させた…のはもちろん次回作サンブレイクではそれ以上の成果を出した(後述)。
ちなみに里の人々からは早々に商人ではないことを見破られていたものの、「悪い人じゃなさそうだし、ハモンの技術は到底盗めるものじゃないから放っておこう」(意訳)という理由でお咎めなしに終わった。
主人公に対してもゲーム序盤にて当のハモンから「正体をバラすのはかわいそうだということになったから、お前も商人だと思って普通に接しろ」と伝えられている。
ハモンを連れて行く目論見まで知られていたのかは不明だが、ロンディーネの性格的に非道なことはできないだろうし、そもそも村人のほぼ全員が戦闘訓練を受けているカムラの里で強硬手段に出るのは自殺行為だっただろう。
なお、本人はバレていた事に全く気がついておらず、フィオレーネとの盟勇クエストにおいては自信満々で完璧な演技と言い切っている。
ついでに言うと連れている二匹のアイルー(カナリーノとチーニョ)もスパイとしては優秀であるとは言い難く、主人公に対して何度かうっかり正体をバラしかけた事もある。
演じきれていないとはいえ、毎回きちんと交易品を用意して待っており、商人としての仕事はそつなくこなしている(本人曰く「商人が板に付いてきた」)。
また、里の住人は見向きもしなかったウツシ教官作のお面を外部へ輸出することを強く勧め、実際に成功させるなど、売れる物を見抜くセンスはあるようだ。
盟友として
サンブレイクでは盟友として参戦。カムラの里からの盟友ではトップバッターという結構な待遇を与えられ、肩書きも王国騎士ロンディーネとして隠す必要も無くなった為に正式に王国騎士で参戦。しかし商人暮らしが長かった影響か、狩りに出ても商品になりそうな物に目を光らせてしまう。
初期装備はスラッシュアックスで太刀と操虫棍も使用可能。
特徴としては惜しみなくアイテムを投げてくれるサポーター。罠や閃光玉は勿論の事、眠ったタイミングでは惜しみなく大タル爆弾Gを2個セットしてくれる。
鬼神&硬化の粉塵をばら撒き、モンスターが飛べば閃光玉で撃墜を狙い、タイミングよく音爆弾怯みを取ったりアイテムのエキスパートっぷりを見せる。(ただし闘気硬化状態のラージャンの前にシビレ罠を置くのはご愛嬌)
罠の頻度が非常に高く、10分で3〜4罠はセットしてくれる上に武器も麻痺属性のスラッシュアックスを持っているので、オトモにも麻痺武器を待たせるとかなりモンスターを拘束してくれる。
ただし全体的にチグハグな立ち回りなのが難点。
大量のアイテムを使ってくれるのに、メイン武器は納刀の遅いスラッシュアックスで片手剣は使用不可。「アイテム使用強化」も適用されるのは本人のみ。
火力スキル自体も「挑戦者」「力の解放」「攻撃」「拘束変形」「強化持続」と粒揃い、防御面も「耳栓」「風圧無効」「耐震」と揃っているが、「耳栓」は3止まりだったりかゆいところに手が届かない。状態異常周りのスキルも無いので単身で麻痺を狙わせるのは厳しく、何かしらのサポートが必須。
更にアイテムを使う為に納刀を繰り返してしまい、罠の設置頻度の高さから罠誘導が多く、攻撃頻度が減ってしまうなど火力武器を持つ割に手数不足が原因の火力不足が否めず、サポーターとして狩猟笛や片手剣を持てないのが痛い。
特殊会話は姉のフィオレーネとヒノエとミノト。
姉との関係性が見えるフィオレーネの会話とヒノエ、ミノトと姉妹の話で盛り上がるガールズトークは必見。
戦闘の相性面も悪くない上に、絵的にも両手に花スタイルで美しく、ちょっと楽しい気分になれるかもしれない。
ただしミノトだけはエンエンクによる誘導性の高さがロンディーネの罠設置頻度と噛み合わず、罠に誘導するロンディーネとひたすらモンスターの攻撃を耐え続けるミノトの時間が長く共存は少々厳しい。
余談
- ロンディーネ、カナリーノ、チーニョはイタリア語でそれぞれツバメ、カナリア、ハクチョウの意味。
- チーニョはロンディーネの横でいつも絵を描いており、飾られている絵にはベルナ村やユクモ村なども描かれている。
- ライズ内では「(主人公でも)ロンディーネ様の太刀捌きには敵うまい」「一太刀でアオアシラを仕留めた」といった言及があったため、サンブレイクで実際に戦うまでは太刀使いと思っていたプレイヤーも多かった。
- サンブレイクでスラッシュアックス使いである事が判明した事、彼女のなりきり装備であるディグニシリーズがスラッシュアックスを使うならこれを着ろと言わんばかりのスキル構成だった事から、スラアク界隈ではオロミド様に次ぐ女神ロンディーネ様として崇拝するハンター達が続出した。
- サンブレイクではロンディーネが姉からのエルガドからカムラの里近辺へのカムラの里では見かけなかったモンスターの移動という一報を受けてフゲンと主人公に情報提供を行う事から物語が始まっており、この一件を受けてフゲンはエルガドへの全面協力を決断し、里の最大戦力である「猛き炎」をエルガドへ派遣する。
- このカムラの里とエルガドの協力関係はロンディーネがこれまで里の人々と信頼関係を築く事に尽力し、信用を得た事で成立したものと言え、仮に彼女が本当にハモンを連れ去っていた場合このような協力体制を取ることが不可能だったことは想像に難くなく、今回の一件は彼女の人の好さが救国へと繋がったとも言える(彼女の主君である女王や王女のチッチェも善良な人物である事が判明しているため、ロンディーネなら穏便に事を進めてくれると信じての派遣だったと見る事もできる)。
- Ver15.0ではある事情で憎悪に駆られてカムラの里から姿を消したカゲロウを追いかけようとするヨモギの頼みに応じて彼女を獄泉郷まで連れて行った事が判明。ヨモギの素性を考えれば一歩間違えれば大問題になっていた可能性もある行動だったが、この行動のおかげでカゲロウは生還したため、ここでも裏MVPともいうべき活躍を果たした。