概要
「存在しない生物」の一つであり、逃尾市の山中に出現した陸棲四足歩行の肉食怪獣。
鎧竜アンキロサウルスのような、または獣のような四肢の竜のような姿をしている。名前の由来は逃尾市長の孫がテレビでこの怪獣を見たときに言った言葉から(アンキロサウルスの言い間違いらしい)。
全長は目測10~20m程度。全身に大小様々な棘が無数に生えており、背中の装甲は燕の羽根のように尾の付け根で二股に分かれている。
前脚が蹠行(サルやクマのように足の裏全体を地面につける歩き方)、後ろ脚が趾行(ネコやイヌのように指だけをつけるもの)という特殊な歩行を行う。巨体ながらも高い跳躍力やスピードを誇り、高い崖を飛び越えたり目を離した隙にあっという間に姿を消してしまうことができる。
最大の武器は常識を越えた反応速度。相手の攻撃を予測して背中の棘を虹色に光らせながら振動させることで銃弾をも跳ね返してしまう。その異様な反応速度からユンに「アンギラスは「未来を予測している」のではなく、「直接未来を視ている」」と推測しており、そこから別名「跳弾怪獣」、または「未来予知怪獣」と呼ばれることになった。
一方でその能力が使えるのは「一度受けたことのある攻撃」に限られるらしく、初めて銃を見た時は普通に攻撃を受けていた。
第4話から登場し、ラドンの死体を漁った痕跡と足跡を有川ユンらに発見された(この時、不規則な行動パターンから子供なのではないかと推測されている)。
そのラストでは、トラックを破壊し、運転していた老夫婦に纒わりついていた所を、ラドン漁りの犯人探しをしていた自衛隊に発見され、怖気づいた隊員の銃撃を受ける。
続く第5話では上記の銃撃で逃げ出し、川で水を飲んでいたところをユンと遭遇。その直後やってきた猟師に狙撃されるが、銃撃を予測して跳ね返しそのまま姿を消す。
その後の数日間、山の周辺の民間人の前に度々出没したため山狩りが決行され、オオタキファクトリーの面々も協力することになったが誘導されて再び姿を現した時には成長したのか一回りも巨大化していた。捕鯨砲を乗せた大滝の知り合いの老人の軽トラの攻撃を跳ね返して襲いかかろうとしたが、直後にジェット・ジャガーと戦うことになった。
余談
- 十数メートルの全長は「ちびゴジラ」シリーズ等のスピンオフを除く歴代アンギラスで最小である(一応、「怪獣黙示録」においても小型の個体の目撃例がある模様)。
- 背中の装甲の後部が伸びている様子は、初代アンギラスの没案ひとつ「甲羅が2つにわかれる」のオマージュと思われる。
- 四肢が前後で異なる形質は着ぐるみの形状(膝をつけた四つん這い)をオマージュしたものだと思われる。