概要
朝ノ姉妹ぷろじぇくと運営の「ノリ」氏が個人的に始めたバーチャルYouTuberプロジェクト。
「VTuber専門学校」略して「ぶいせん」(ただし専門学校の屋号は学校としての一定条件を満たしていないと名乗れないので「ぶいせん」が正式名称)。学校の文化祭のような世界観が特徴。
運営形態
「一部の企業勢が抱える無駄・トラブル・不公平を無くす」「個人勢Vtuberのデビューにおける壁を取り払う」「運営と演者は対等であるべき」というノリ氏の理念から、独特な運営形式が採用されている。
- オーディションで合格したメンバーにはアバターの所有権を契約書まで作った上で譲渡し、いわゆる事務所付きではなく個人勢として活動してもらっている。
- この前提があることで、様々な理由で運営との連携が困難な事態になったとしてもメンバーが独立して動けるため、「事務所都合での引退」が起こり得ない。ぶいせんを出ていくのも自由と公言されている。
- 運営側はメンバーの管理や活動方針には一切ノータッチで、固定で収益を取ることもしない。メンバーからの依頼に応じて個人では得ることが困難な素材やノウハウを提供し、その技術料という形で収益を得ている(ノリ氏曰く、個人勢が毎回同じ動画編集者に依頼しているようなもの)。また、技術料の取り分は一般的なVtuber事務所の収益分配と比べてかなり低く設定されている。
- 「演者が事務所に従属しないので、事務所に搾取される構図にならない」モデルを目指しているとか。また、運営として個々人のマネジメントを行わない事から、一度デビューさえしてしまえば金銭的なランニングコストがほぼゼロとなるため、ノリ氏個人の労力の範囲内で運営ができる上、費用の回収も非常に長い目で見ておくことができる。
- 現時点ではノリ氏が損しかしていないように見えるがそうでもなく、「Vtuberを11人デビューさせた上で円滑な運営ができている」事による信用で仕事が入ってくるようになったとか(大手の事務所でも不祥事や揉め事は大なり小なり起きるので、円滑な運営というのは実は凄いことである)。
2022年3月現在は冬組のデビューまでで資金を使い切ってしまったため、十分な資金が用意できるまで新規オーディションは行わないが、届いたDMの中に光る才能が見つかった場合はその限りではないかもしれないとか何とか。
所属メンバー
春組(2021年春デビュー)
(※蒼海セイラは2022年4月10日に卒業、鬼ヶ島ぴぃちは2022年7月31日に卒業→2024年6月6日に個人勢として再始動)
夏組(2021年夏デビュー)
(※両名共に2022年11月末に卒業→完全個人勢として独立)
秋組(2021年秋デビュー)
(※花ノ木まるは2022年11月末に卒業→個人勢として活動→2024年4月12日にゆにれいど!に編入)
冬組(2021年度冬デビュー)
(※帝斗は2022年11月末に卒業→完全個人勢として独立)
余談
プロデュースを担当したノリ氏が自身の解説チャンネルにて、Vtuber10人分のアバター制作にかかった総額を公開している(ちなみにノリ氏が子供の頃から大事にしていた青眼の白龍を手放して費用を捻出したとか)。
その他にもVtuberを始めるにあたっての推奨環境や初期費用、個人勢がぶち当たる壁や企業勢になることのメリットとデメリットなど、「Vtuberプロジェクトを運営する個人」だからこそ公開できる業界話が氏のチャンネルでは色々公開されている。
Vtuberデビューに興味がある方や単純に裏話が好きな方は必見。
関連動画
・運営のノリ氏による、10分ちょっとでぶいせんの仕組みが分かる動画
・花ノ木まるが中心の、2時間手前くらいでぶいせんのほぼ全てが分かる配信