元ネタ概要
『クレヨンしんちゃん』コミックス第2巻にて給食当番となったしんのすけが「シチューは熱いから気をつけて運んでください」とおばちゃんからの注意を聞いた際、おばちゃんの足の裏をシチューが入った容器に直接当て、本当に熱いかどうか確かめた。
「あっちゃ~~~~~~~っ」という絶叫を聞いてしんのすけの吐いたセリフは「ほんとだ」である。
そ、そっけない……
結果、その直後におばちゃんにボコボコにされたらしく、顔面崩壊したしんのすけがこの一言を呟いた。なおおばちゃんがしんのすけを殴った描写はなく、次のコマにいきなり件の画像と「前が見えねェ」のセリフが現れている。
初期のクレしんのノリの代名詞とも言えるギャグシーンである。
ちなみにアニメ化以前の初期クレしんは掲載誌が大人向けだったため大人向けの描写が多い。
アニメ化を機に大人向けの描写は弱まりファミリー向けにシフトしていったことは有名で、アニメ化に際してこのバイオレンス全開なギャグシーンがアニメ化されなかった事は言うまでもない……。
なのでアニメ版ではおばちゃんではなく副園長先生に代わっており、注意を聞いたしんのすけがシチューの入った鍋にホースで水を入れて冷まそうとして、慌てて副園長先生と風間くんに止められるが、その際に副園長先生はシチュー鍋を素手で抱えてしまった為に両手と顎をやけどしてしまうという、原作のおばちゃんよりも酷い目に遭う羽目になった…
その後
ちなみにこの後、しんのすけたちが給食を運ぶ途中でトラブル発生!シチューとご飯の容器を揃って、床にこぼしてしまう。
ちなみにこの出来事はスーパーファミコン版の『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ園児』内のミニゲームとしてゲーム化されている。
しんのすけは食べ物を粗末にしてはいけないということでチリ取りを使って容器に戻し中、風間くんは正直に皆に報告しようとするがデザートの容器をこぼしてしまう。
風間くんは自分の名誉を守るほうを選び、しんのすけたちの隠ぺいに協力。
容器の中にクリームシチューとライスにフルーツ蜜豆が入り混じったものに水を入れて、色合いに牛乳を入れて出来上がったのがフランス風フルーツ・ド・ライスシチュー(ミルクソース添え)(原作ではしんのすけ、アニメでは風間くんが命名)というゲテモノメニューであった。
そして、何も知らないクラスの皆の元へ届けられるが、このゲテモノ料理は皆に絶賛される奇跡の味であった。
食後、よしなが先生は給食のおばちゃんに「また、フランス風作って下さいね~」と満足そうな笑顔で話しかけ、当然何も知らないおばちゃんは何の事かわからずにキョトンとする。
しんのすけの「知らぬが仏」発言で幕引きとなった。
アニメ版
しんのすけのトラブルがきっかけでフランス風を作ることになったのは同じだが、こちらは暴走した風間くんが床にぶちまけた状態でフランス風を作ってしまう。
風間くんがちりとり(しんのすけが持ってきた)で容器に戻す中、風間くん以外のメンバー(しんのすけ、マサオくん、ボーちゃん)は拾うための道具を探しに行く。
その途中、間違いでもう1セット届いた給食セットを運んでいる最中の副園長に会い、その給食セットを貰う(どう理由付けをしたのかは不明)ことで難を逃れる。
しかし、しんのすけたちが風間くんにその事を伝え忘れた為、風間くんは只1人作業を続け、ついには罪悪感に駆られて、やめてしまい、
「小学生になっても高校生になっても結婚してもおじいさんになっても死んでも」
幼稚園の給食事件で罵られるという悲壮感に駆られてしまう。
最後の悪あがきとして、風間くんは
「強盗に襲われ、給食と僕の服(ズボン以外)を盗られた」という嘘を
ひまわり組に戻ってきて発言するも皆は給食を食べている最中であった為、大恥をかいてしまうのだった。