「はじめまして、あたしはマカオ」
「あたし、ジョマ」
「「仲良くしましょ」」
「見せてあげるわ」「あたしたちの概要」
映画『クレヨンしんちゃんヘンダーランドの大冒険』の黒幕であるオカマ魔女と呼ばれる敵ボスであり、黒幕。
金髪で丸刈り頭の人物がマカオ。もう一人の黒髪で団子頭に結っている方がジョマ。
名前の由来は「オカマ魔女」の逆さ読み(オカマ=マカオ、魔女=まじょ=ジョマ)。両方とも一人称は「あたし」。
あとわかりにくいが、ジョーカーもかけていると思われる。
Pixiv内では二人一組で描かれているイラストがほとんどであるが、単独の場合はマカオのみが目立つ。
暗躍(ネタバレ注意)
作中では、異世界であるヘンダーランドの統治者であったトッペマ・マペットことメモリ・ミモリ姫を封印。彼女を救出に来たゴーマン王子をも返り討ちにし、ヘンダーランドを手中に収めた。
その後、野原しんのすけの住む地球の世界に目をつけ、群馬にヘンダーランドをテーマパークに見立て開業、そこを基地とし徐々に地球侵略の手立てを進めていた。
トッペマが隠し持っていた、強力な魔法の力を持つ『スゲーナ・スゴイデス』のトランプの本当の所有者であり、それを彼女から渡されたしんのすけは彼らに付け狙われる事となった。
常に二人で行動しており、会話の際も前半と後半を分けて交互に喋る独特なもの(大抵はマカオが前半、ジョマが後半を喋っているが、一部はこの限りではない)。
得意なバレエ (Pas de deux=パ・ド・ドゥ)は趣味と言うよりは日常生活レベルで染み付いており、事ある毎にポーズを決める他にも、しんのすけが提案した踊りの勝負に対しても快く賛同している。実際に技術や腕前は高く、それに絶対の自信を持っているため、負けた際には理不尽な理由で無かった事にしてしまう傲慢さも持ち合わせている。
二人とも「クールな男の子」が好きなタイプで、逆に「ガツガツした熱い子」は受け付けないらしい。「「うぅ~ん…消えちゃえ♥️」」と唱え、後述のス・ノーマンを生み出すために王子を変えている。
このように性格は両者とも共通しているが、マカオの方はジョーカーのカード(後述)を巡る追いかけっこの際に、とっさに野原ひろしがすり替えた名刺に騙されるという抜けた部分がある。ジョマの方は、ババ抜き対決の際に大人気無い態度を見せたみさえに「子供の前でみっともない」と注意するという、意外にまともな一面を見せている。えっ? 踊りの勝負の時?「ちょっと調子が……」「悪かったみたいね」と言い訳も吐いている。
魔女と名乗るだけあり魔法の実力はかなりのもので、主に生物や無機物を問わずに、対象を別の魔法生物や物などに変える魔法を得意としている。彼らの部下である3人は、いずれもこの魔法によって人間やおもちゃから生み出されており、人質として捕まったひろしとみさえは衣服に変えられていた。向かってきた野原一家を片足で一蹴するなど大柄な体系に違わず身体能力も高い様子。
冒頭で登場したゴーマン王子も、「クールな男の子にしてあげる」とこの魔法の犠牲となったのだが……それがどうしてああなった。ある意味クールっちゃクールだけどさぁ……。
逆に、トッペマによって石にされたクレイ・G・マッドの石化を解除したりもしている。
また、彼らが唯一手元に持っていた『スゲーナ・スゴイデス』のトランプのジョーカーは、彼らの命にして魔法の源、すなわち彼らの弱点そのものである。このジョーカーをヘンダー城内にある彼らを模ったステンドグラスに掲げると、封印されてしまい存在を保てなくなる(命を失う)という秘密があった。「あそこへジョーカーを持っていくつもりよ!」「そんなの許さないわ!」
「審査員!♯」「これどういう事!?♯」
このようにかなり印象に残る悪役キャラクターであるが、実際の彼らの動向の内訳はと言うと……。
- 魔法の実力は申し分が無いものの、そもそも居城であるヘンダー城が魔法の中心(魔法を生み出す母体のようなもの)であるため、トランプの魔法以外は制限が課せられており、せっかくの魔法も活かせずにいる(※)。
- 踊りの勝負で、前半は「技術」や「表現力」で高評価を得るものの、「味」や「コク」、「のどごし」などの意味不明な部分で差を詰められ、最後の最後で「汗」と「ハート」の評価で野原一家を大きく下回ってしまい、偏差での敗北を喫してしまう。
- 本編開始前にトッペマに『スゲーナ・スゴイデス』のトランプを奪われるものの、自身たちの命であるジョーカーだけは予め確保していた。ところが前述の踊りの勝負をチャラにし、自分たちから野原一家にリベンジとしてババ抜き対決を提示、これに勝利するものの、ジョーカーがしんのすけの手に渡りそれを使用したために上記の秘密が露呈してしまう。
- 本作屈指の名場面である、ジョーカーを巡る追いかけっこの際には、ひろしとみさえのディフェンスに阻まれるのだが、その内にマカオのサスペンダーが三回も仇となっている。「ちょ、待っ……アッー!!」 最終的に一歩及ばず、しんのすけにジョーカーをステンドグラスに填め込まれてしまい、命の源を失った二人は最後に「ジョマ~~~!!」と「マカオ~~~!!」と互いの名前を絶叫しながらさながら舞台のフィナーレを飾るように散り際に華麗なるポーズを決めて仲良く消滅してしまった。
……といった具合である。
ただ、手下たちが卑劣な手で命を狙ってきたのに対し、突入してきた野原一家を卑劣な罠に嵌めたりはせず素直に招き入れ、ダンス勝負の提案にも素直に乗るなど、余裕を感じさせる立ち振る舞いをしており、作品の黒幕として相応しい強者の余裕を感じさせる。
※ジョーカーから呼び出された『スゲーナ・スゴイデス』のトランプの精ことスゲトラちゃんより。ただし、その前にはヘンダー城の庭園にてトッペマとチョキリーヌが自身の魔法を使っていたため、厳密にどの程度の魔法の制限が掛かっているのかは不明確である。
「与太話」「何てどう?」
この作品の劇場パンフレットにおいて、彼らを演じた大塚芳忠氏と田中秀幸氏の写真が載っており、お二方とも感想ではかなり楽しんで演じたとの事である。
ちなみに、その時の写真の二人は、劇中でのマカオとジョマのように両方の手を取り合ってチークダンスのポーズというもの。これは当時の企画の一環として、どの声優が誰を演じたのかを分かりやすくするため。「あら素敵」
公開後のTVスペシャル「クレヨンウォーズ」において、しんのすけと祖父の銀之助じいちゃんが立ち寄ったバーにて、トッペマと当時のそれまで登場した劇場版キャラクターたちと共に客としてカメオ出演している。この時の彼らは二人でカードゲーム(ババ抜き?)に興じており、更にジョマの後ろの席には狼姿のクレイ・G・マッドが座っている。ただし一瞬だけの出演のため、台詞は無かった。マカオはチラっとこっちを見てきたが。「仕方ないわね……」
「あら、いつMUGEN入りしてたの?」「聞いてないわよ~」
「あたしたちの関連イラストよ」
「あたしたちの関連項目よ」「仲良くしてあげて」
- 主な関連タグ……クレヨンしんちゃん、クレヨンウォーズ、オカマ魔女、チョキリーヌ・ベスタ、クレイ・G・マッド、野原しんのすけ、トッペマ・マペット
- その他……大塚芳忠、田中秀幸、オカマ、バレエ、ババ抜き、名刺、サスペンダー、オネェ
「次に会う時は、もっとクールな項目にしてあげる」
「さ、ここも終わりよ。また新しいトコ探さなきゃ」