本記事には7及び最新作のヴィレッジのネタバレが含まれます。未プレイの方や、ネタバレを嫌う方は閲覧には注意して下さい
概要
バイオハザード7、バイオハザードヴィレッジの根幹にかかわる存在。ちなみに正式名称があるようだが、今の所は明かされていない。
前作の『E型特異菌』の元となり、ヴィレッジの本篇で生物災害を引き起こした元凶であるカビに酷似した新種の真菌生物。
その源流となった原種の「菌根」はマザー・ミランダの本拠地に隠されており、まるで胎児を思わせる不気味でグロテスクな形状をしている。
これに感染すると菌が体組織を養分として徐々に細胞を菌のそれへと置換して行き、最終的に脳幹まで達してしまうと、完全に菌の支配下に置かれ自我も消失してしまう。
感染が全身に及ぶと異形の存在へと成り果ててしまうが、容姿自体は異形の化け物になってしまう者もいれば、生前と全く変わらない者もいたりとかなり個人差があるようだ。
またこれの感染者は菌による新陳代謝の影響により、驚異的な身体能力や例え体を切断されても自然結合してしまうなどの驚異的な再生治癒能力を得る事ができる。つまり不老不死に近い存在になる。
またこの能力を応用して体の一部を変形させる事や別の存在に擬態することも可能である様だ。
しかし菌に適合できなければその過程で死亡してしまう。
さらに例え適合できてもC-ウイルスの感染者の成れの果てである「ジュアヴォ」と同じく、感染前の知能はほぼ完全に維持される為、一見すると普段とあまり変わらない様に見えるが、徐々に菌によって精神を支配され、下手をすれば言動や性格が全く以前とは異なってしまったり、普通では考えられないものを平然と食す。知能の低下や衛生観念の欠如がみられるといった、明らかに異常な状態に陥ってしまうというなどの欠点がある。
また驚異的な再生治癒能力自体にも流石に限度があり、個人差もあるが何度も再生を繰り返していると限界を迎えて死に至り、活性化し過ぎると異形の化け物へと成り果ててしまう場合もある。
なお感染者を支配する寄生生物の「プラーガ」に性質が似ているが、人格の改変には脳幹等への物理的な変調がみられるものの、こちらは精神を蝕んで支配するという相違が有り、最大の特徴として感染者の記憶は本体である菌根に保管され封印される。つまりこの菌に関わった全人類の記憶は菌根に保管されるという事になる。
つまりある人物が見せた様な精神感応世界が菌根の中に存在している様なもので、この性質を利用してミランダはかつて失った最愛の娘エヴァを蘇らせようと暗躍。様々な人体実験を繰り返していた。
派生種
カドゥ
マザー・ミランダが「菌根」より抽出した特異菌と線虫を組み合わせて創り出した特異菌の寄生体。劇中で手に入るファイルの様子から、安定して融合すると心臓や脳の代りになる擬似臓器のような役割を果たすが、適合しない場合はライカンなどのクリーチャーに変異してしまう模様。
E型特異菌
ミランダの情報を何処から得て彼女に協力を持ち掛けてきた謎多き組織『コネクション』が、特異菌のDNAをエヴァの胚に組み込み培養して作製された特異菌の完成型。
ネタバレになる為、詳細は伏せるが自我を持ち、ある事情から家族というものを求めており、その過程で数々の悲劇を生み出していた哀しき存在もある。
カドゥよりも更に驚異的な自己再生能力を得られるが、下手をすればE型特異菌の支配下に置かれてしまう。
またE型特異菌自体も6ヵ月以内に『安定化化合物』を投与しなければ急速に細胞が劣化して行き、精神に異常をきたしてしまう為、組織に協力したミランダからは失敗作の烙印を押されてしまっている。
余談
カドゥの由来は恐らくギリシア神話に登場する伝令神ヘルメスの持物である"カドゥ"ケウスからだと思われる。
そしてこの杖を死せる人に用いれば生き返ると記されている。