曖昧さ回避
概要
ロシアで開発された、河川での砲撃戦※を想定し設計された浮かぶパンケーキ、もとい砲艦(一般にはモニター艦として扱われる)。
円形の船体が特徴である。姉妹艦にヴァイス・アドミラル・ポポフがあるがこちらはサイズが大きい。
開発
この変態戦艦を考案したのはロシアのフィッシャー提督ことアンドレイ・ポポフ提督。
「川で撃ちあうための戦艦」として、空前絶後の円形の船体を採用した。
その姿は川に浮かぶ鋼鉄のパンケーキ、あるいは水上のUFO。
当然ながらこんな船体ではまともに航行することすらできず、更に就役当初は主砲ターンテーブルのロック機構の欠陥によって主砲を撃つと反動で船体が回ってしまったとか。
一方、これまた当然ながらこんな船体なので旋回性能に関してはすこぶる優れており、主砲の欠陥が改善されて以降は河川砲艦としてはそれなりに使える船であったのではないかとする主張もある。
仕様
転覆を防ぐため、船体は直径30m程の円形をしている(正確には全長の方が少し長い)。さらに、通常の船とは異なり、河での座礁を防ぐため船底は平らである。
排水量(平たく言えば軍艦の規模を表す)は約2500トン。
主砲は28cmの2門連装砲を搭載、その他にも86mm砲も装備している。
機関はボイラー8基で6個のスクリューを回すというものであった(後にボイラー、スクリュー共に2基減らされた)。しかし、いざ運用してみると速力はわずか6.5ノット(約12㎞)しか出せなかった。
経歴
1872年に起工、翌1873年に進水。完成は1874年となっている(ヴァイス・アドミラル・ポポフは1874年起工、1875年進水、1876年完成)。
2隻共に1903年退役し、1911年に解体のため売却された。
ノヴゴロドが登場する作品
キャラクターとして実装されている。
裏サクセス「大正冒険奇譚編」では武田刑事が「写六さんが戦艦大和ならアンタは戦艦ノブゴロドっすよ。」と主人公をそれで例えていた。主人公曰く「それじゃ、俺はキワモノ探偵かよ!」
ソニックウィングスシリーズ
ボスキャラクターとして登場。『ソニックウィングス3』ではソ連ステージの中ボスとして、『ソニックウィングスリミテッド』ではエーゲ海ステージの最後にボスとして待ち構えている。
関連タグ
XF5Uフライングパンケーキ ハウニブ(ハウニブー) - UFO、或いはパンケーキ仲間