ハウニブ
はうにぶ
第二次世界大戦中にドイツが極秘開発していた(と言われている)UFO型VTOL機。
…とは言うものの、正体に関しては文字通り「正体不明」であり、それ以前に本当にあったかどうかすら不明な謎兵器である。クーゲルパンツァーの方がまだ実物が存在しているだけ信用できるという状態である。
オカルト秘密結社であるヴリル協会によって作られたという説もあり(そしてオカルティスト達はヴリル協会とナチスを結びつけたがる)、その点から都市伝説や「地球製UFO」のネタとしては格好の題材の一つともなっている。
ハウニブにはI型からIV型まで計画されていたとされる。
- I型:速度1700km/h、試作型であり機体下部に戦車砲を搭載(ハウニブのものと呼ばれる写真にはパンターの砲塔が付いている)
- II型:速度6000km/h、戦車砲に代わりKraftStrahlKanone(KSK)と呼ばれる光学兵器が搭載された実戦型。
- III型:速度7000km/h、KSKや機銃を多数搭載した空中巡洋艦型。
- IV型:直径120m程の大型機だが、計画のみで破棄されたとされる戦略爆撃機型。
これら全てに共通するのは円盤型の形状をしている事。
動力や浮上する原理に関しては謎であるが、「円盤型のヘリコプター(外縁部をファンとして回転させて浮上する)」という意見から「極秘裏に開発(もしくは地球外文明から入手)した反重力装置を使っている」みたいなトンデモ説まで何でもある。
一説によるとナチスによって研究されていた、「竜巻砲」(粉塵爆発の原理で敵爆撃機部隊を一掃)や「旋風砲」(砲形状の筒から爆風を集中照射し航空機を撃墜する)の技術が応用されているとされる。
人類は「空飛ぶ円盤」を諦めたわけではない。カナダではVZ-9 アブロカーという円盤型VTOL機がかつて開発されていた。これはアメリカ陸軍の「空飛ぶジープ的な乗り物」という要求を受けて開発されていたものである。
円盤型の機体の表面に高圧空気を噴射して揚力を生み出す(巡航中の飛行機の主翼と同じ状態を作り出している)ことで浮上し、地表付近を高速で巡航するという計画であった。しかし、1m以上ではまともに浮上できないなどの問題点が露呈しお蔵入りとなる。
そして現代では、同じくカナダのポール・モラーという人物がM200Gという円盤型のスカイカー(空飛ぶ車)を開発している。こちらは機体周囲に取り付けたファンを使って浮上するというものである。
VZ-9 アブロカー XF5U フライングパンケーキ ノヴゴロド - 円盤仲間
旭日の艦隊 - 円盤型戦闘機ホルス16が登場。
ストライクウィッチーズ - モチーフにしたネウロイX-22が登場。
ハウニブが登場するゲーム
- ワールドアドバンスド大戦略 - 隠し兵器。『鋼鉄の戦風』ではキャンペーン日本編のIfルート最終マップにおける敵ユニットとしての扱いだが、『作戦ファイル』では自軍のユニットとして使用可能。対空攻撃用に30ミリ機関砲、対地攻撃用に75mm砲L70を搭載するが、いずれもビームのような光条が放たれる。
- 紺碧の艦隊 - PC版ゲーム「紺碧の艦隊2」には前述のホルス16のほかにハウニブーも登場。さらに隠し兵器として巨大円盤型爆撃機「ヴリルオーディン」が登場する。
- 鋼鉄の咆哮 - 兵器生産タイプでドイツを選択していると終盤で開発可能となる。当ゲームでは空母の艦載機という扱いであり、戦闘機タイプや爆撃機タイプなどが存在する。シリーズによって特性は異なるものの、『ワールドアドバンスド大戦略』と同様に光学兵器を搭載している場合が多く、航空機が異常に強いとされているのはだいたいこいつのせい。敵超兵器(ボスキャラ)としても超巨大円盤機「ヴリルオーディン」が登場する。