この悲劇が二度と繰り返されないことを願って
概要
1995年にセガから発売されたセガサターン用ヘックス型戦略SLGで、前作のメガドライブ版「アドバンスド大戦略」と同じく、第二次世界大戦を題材としている。
前作とは違い、「鋼鉄の戦風」ではドイツ以外にも日本とアメリカのキャンペーンもプレイできるようになった。更にその続編の「作戦ファイル」ではソ連のキャンペーンもプレイ可能だった。
また、「作戦ファイル」には仮想キャンペーンモードもあり、これならドイツ・日本・アメリカ・ソ連のほか、イギリスの兵器を使ってプレイすることもできた。
ゲームの目的は前作と同じく数々の新兵器を開発しながら、敵対国と戦い自国を勝利に導くことである。
前作と比べるとハードの処理能力が格段に上がっているので、相手ターンの処理はかなり速く(ヘタすれば一瞬で)終わるのと、サターンの売りの一つであった3Dポリゴンモデルによる戦闘シーンが特徴。
ユーザーからの評価も高く、かつての「セガサターンマガジン」のランキングでは「鋼鉄の戦風」「作戦ファイル」ともに、常に上位にランクインしていた。
『鋼鉄の戦風』のインド決戦キャンペーンは盗作か?
『鋼鉄の戦風』のドイツと日本の最終キャンペーンが、枢軸国の勝利で終わった第二次世界大戦後に、インドで日独決戦となっているが、このシナリオにケチをつけた人物が存在する。
アド・テクノス在籍時代の1985年に、ボードゲーム版RSBCにデザイナー(ディレクターは法学者の高梨俊一)で参加し、1993年に徳間書店から同名の仮想戦記小説を出版した故佐藤大輔である。
佐藤は、RSBC1巻『合衆国侵攻作戦』の後書きにおいて、タイトルと日独のメインの第三次世界大戦と言うアイディアは高梨によるものと明記し、舞台をインドから北米に変更した理由を『1940年代後半の技術で作った装甲戦闘車両が当時のインドのインフラでは運用できないから』としていたが、1997年に幻冬舎から発売された、零細ゲームメーカーを舞台とした小説『虚栄の掟』の作中で、登場人物たちの口から『大手ゲームメーカーが発売した作戦級ミュレーションゲームにアイディアを盗用されたと主張する人物が、知人の法学者から訴訟を起こせば勝てると言われたが、面倒くさくてやめたが、パクリはお前もだと言う批判に対して、同じ題材でも切り口が違えば盗作/盗用には当たらないといっている』と言う記載が存在する。
読者からボードゲーム版のRSBCを提供されたことで、戦前の冒険小説的な仮想戦記からウォー・シミュレーションゲーム方面に転身した紺碧の艦隊(荒巻義雄)の登場人物や作中の秘密結社を小説版RSBCにドイツ語直訳で登場させ、RSBC側の登場人物に空想論者と切り捨てさせた前科が有ることから、『虚栄の掟』のこの記述は、『鋼鉄の戦風』のインド決戦キャンペーンに対する佐藤の意見表明ではないかとされているが、SF作家の光瀬龍が、1960年代後半にミリタリー総合誌の『丸』で同様の作品を発表しており、後半の同じ題材でも切り口が違えば~はこのことを指して、自らのボードゲーム版RSBCの設定を正当化した可能性があるが、佐藤が2017年に没しているため真意は不明であるほか、ウィンドウズ用ソフトとして発売されたアドバンスド大戦略5では、佐藤大輔監修の小説版RSBCを題材にしたミニキャンペーンが収録されている。
なお、所かまわずアドバンスド大戦略シリーズのプロデューサーで、元セガ社員の南人彰を誹謗中傷する怪文書を貼って歩く人物/グループは、『虚栄の掟』の記載にまったく触れていないが、同じくセガに在籍していた岡野哲を誹謗中傷レベルの内容で批判するサンダーフォースⅥ関連の怪文書群では、『虚栄の掟』の登場人物が、自らの違法ダウンロードによるソフトの入手とエミュレーター使用による解析を正当化するのに言ったセリフが、岡野の発言として紹介されているだけではなく、WinMXを始めとするアングラルーツの日本における伝道師津田大介が、ウィキペディア編集に使用しているアカウントではないかと言われているアカウントを岡野の手下でライター/同人音楽制作者の罰帝だと主張していた過去がある。