概要
「のしろ」は海上自衛隊の護衛艦名のひとつ。艦名は秋田県の米代川の下流域における別名「能代川」に由来し、旧日本海軍の阿賀野型軽巡洋艦「能代」を初代として、ちくご型護衛艦、もがみ型護衛艦の2代にわたり受け継がれた。
阿賀野型軽巡洋艦の中で、海自艦に名前が受け継がれたのは現時点で「能代」→「のしろ」が唯一。
もがみ型護衛艦(3代目)
3代目「のしろ」(FFM-3)は、中期防衛力整備計画に基づく令和元年度計画艦として、三菱重工長崎造船所で建造され、2020年7月15日に起工し、2021年6月22日に進水した、もがみ型護衛艦の3番艦。
2022年度中の就役が予定されている。定係港などは未定。
ちくご型護衛艦(2代目・除籍)
2代目「のしろ」(DE-225)は、第4次防衛力整備計画に基づく昭和48年度計画警備艦1225号艦として、三井造船玉野事業所で建造され、1976年1月27日に起工、同年12月23日に進水ののち、1977年6月30日に就役した、ちくご型護衛艦の最終11番艦。
就役後には横須賀地方隊第33護衛隊の配属だったが、1979年7月5日、第4護衛隊群第35護衛隊に編入され、定係港が大湊に変わる。第35護衛隊は3年後に大湊地方隊隷下に編成替えになった。
1985年3月27日、呉地方隊第38護衛隊に編入。定係港が呉に変わり、以後、2003年3月13日の除籍まで、呉を定係港とした。
関連
くまの:ちくご型護衛艦(DE-224/除籍)、もがみ型護衛艦(FFM-2)の2代にわたり、本艦と直接の姉妹艦同士になっている。なお旧海軍の「熊野」は最上型重巡洋艦。