「父さん…母さん…俺はやったぜ……!」
概要
土門竜介とは、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』と『宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち』の登場人物である。
宇宙戦艦ヤマトⅢ
※画像下側の人物
今回の航海で新たに配属された新乗組員。生活班炊事科所属だが、やがて第一艦橋の一員となる。
『ヤマトⅢ』は原点回帰を狙った作品であり、土門はいわば第一作の古代進ポジション。そのため家族を失った身の上や熱血な性格、最初は上司に反抗的なことなど、古代と共通する点が多い。
見た目と言い名前と言い熱血漫画に出てきそうな雰囲気をしているが、別に暑苦しいキャラというわけではない。
能力
少年宇宙訓練学校の成績優秀者の1人であり、繰り上げ卒業のメンバーに選出されている。
戦闘能力は高く、特に射撃の腕は訓練学校内でトップ。
だが流石に実戦経験を積んだベテラン勢には敵わないらしく、訓練中に頼み込んで主砲の操作をさせてもらったものの、的を微妙に外したため「まだ10年早い」と言われてしまう。
しかしやがてその実力を認められ、1回だけではあるがなんと波動砲の射手に抜擢される(南部康雄を差し置いて)。
訓練学校では異次元戦闘を専攻していたため、その方面の知識に精通しており、次元潜航艇との戦いで一役買っている。
生活班としての能力は可も不可もない感じで、特に大きな功績も失敗も起こしていない。
家族・交友関係
両親がいたが、ヤマトに乗艦する数週間前、参加した太陽観光ツアーにおいて、ガルマン・ガミラス帝国のダゴン艦隊が処理を怠ったために流れ弾となった惑星破壊ミサイルが観光船と接触。観光船が木っ端みじんになり両親は死亡してしまった。
訓練学校の同期でヤマトではコスモタイガー隊に所属している揚羽武とは親友の間柄。所属的には生活班と戦闘班というほとんど縁の無い関係だが、プライベートではよく一緒におり、仕事上でも惑星探査時に調査作業を行う生活班と護衛・機体操縦を行う戦闘班として行動を共にすることがある。
炊事科の先輩である平田一からは様々な薫陶を受けたが、出航から間もなくの戦闘で戦死。直前に初めて人(敵兵)を自らの手で殺したことと合わせて土門に大きなショックを与え、精神的な成長を促した。
艦長である古代に対しては、最初は生活班に配属されたことへの不満を抱いていたが、彼の実力と責任感の強さを目の当たりにして尊敬するようになる。古代側も土門を見込みのある人物として目にかけている。
経歴
訓練学校の繰り上げ卒業生に選ばれ、ヤマトへ配属。配属部署は戦闘班砲術科を志望していたが、生活班炊事科に配属。理由を聞いても答えてもらえなかったうえ、親友の揚羽武が希望通りの部署に配属されたため、この人事をした古代をOB野郎と貶す。
ヤマトに着任した頃には機嫌も直ったかに見えたが、班長が女性だと知ってまた不満が噴出し、現れた古代とどこのヤンキーものだと言わんばかりに甲板で殴り合う。その後、厳しい大砲撃ちの道を進むためにどん底から這い上がってきてほしいという古代の思いを告げられ、和解する。
出航直後の訓練ではあまりの厳しさにまた「この艦の艦長は思いやりがない」と愚痴るが、先輩たちがさらに厳しい訓練を行っていることを知って反省する。
その後は生活班として惑星探査に参加しつつ、その惑星で巻き込まれた戦闘に置いて活躍する。
やがて次元潜航艇との戦闘中に潜望鏡を発見したことで正体を看破し、古代達に意見具申。これをきっかけに第一艦橋の準メンバーのような立場になっていく。
最終的には、ハイドロコスモジェン砲による太陽制御を実施しようとした際に、直前に襲撃してきたボラー連邦艦隊の砲撃によってハイドロコスモジェン砲の機構が故障。修理のために戦闘中にも関わらず飛び出し、敵機の攻撃で負傷。死にかけの状態になりながらも修理を完了し、ハイドロコスモジェン砲による太陽制御は成功に終わらせる。
その後、駆け付けた古代達に看取られながら息を引き取った。
余談
ヤマトのニュージェネレーションを予感させるキャラだったが、最終話でのあっけない死を迎えたため、ファンからは勿体ないと言われている。
しかも後期のヤマトシリーズはよく「新キャラを出しては雑に殺す」と揶揄されており、彼はその典型例として挙げられてしまっている。
宇宙戦艦ヤマト2205
2019年の「宇宙戦艦ヤマト2202 コンサート2019」にて登場することが限定的に発表され、2021年6月の本格的な情報公開で正式に発表された。
6月の時点では容貌しか判明していないが、フードを被った姿で、発表された新キャラの中ではなぜか唯一艦内服を着ていない。発表画像が無表情なことも相まってオリジナルと比較すると暗い一面を持っていそうな印象を受けるが、性格やバックグラウンドなどはまだ不明。