概要
- 上海アリス幻樂団発行の音楽CDのタイトル。『蓬莱人形～ Dolls in Pseudo Paradise』。
- 東方Projectに登場するアリス・マーガトロイドの使い魔の人形を指す。大きさは、人間よりかなり小さく、洋装にブロンドのロングヘアーと頭のリボンが特徴として描かれている。また同時によく登場する上海人形との差別化として、イメージカラーが赤とされることが多い。ただし、アリスが自身の操る人形達をスペルカード以外で「蓬莱人形」等と呼称する場面はなく、それらの人形を「蓬莱」等と呼ぶのは二次創作である。
- 藤原妹紅のスペルカード。→「蓬莱人形」
音楽CDの蓬莱人形
正式名称は『蓬莱人形 ～ Dolls in Pseudo Paradise』。
「ZUN's Music Collection」シリーズの第一弾
過去に製作された東方シリーズなどのセルフアレンジや、オリジナル曲等が混在する。
上海アリス幻樂団初の音楽CDである。
ストーリーの時系列は東方紅魔郷の前日譚である事が仄かされていおり、ラストで博麗霊夢と思わしき人物の独白が入る。
CD-R版
そのためか音源などは一致している。
ジャケット絵はセピアカラーで、十字架と杭を持った少女。
CDレーベル絵が紅白のチャイナ服を着ている少女が左手を差し伸べているZUN氏書き下ろしのものであった。70枚ほどしか存在しない程度のレアな能力を持っている。
ショートストーリーは、「正直村」の八人組（「東の山」に隠居して2年余りの元・盗賊団）が、桃の木の脇に見つかった謎の穴から幻想郷に迷い込み、そして正直者は誰もいなくなったという物語。
公式サイト掲示板の原作者レスによれば、正直者が暮らしていた場所は幻想郷の近くであり、偶然迷い込んだのではなく迷い込まされたらしい。
プレス版
コミックマーケット63にて発表。
ジャケット絵はCD-R版と同じ十字架と杭を持った少女だが、燕と中華テクスチャが増えていたり、文字の位置が違っているなどの絶妙に不思議な変更点がある他、レーベル絵のキャラクターもジャケット絵と同じ少女になった。
ショートストーリーが曲ごとに独立した物に変更されているが、CD-R版の話とも若干繋がっているようにも受け取れる。
収録曲
| No | 楽曲名 | 出展 |
|---|---|---|
| 1 | 蓬莱伝説 | オリジナル |
| 2 | 二色蓮花蝶 ～ Red and White | 秋霜玉/西方project |
| 3 | 桜花之恋塚 ～ Japanese Flower | 稀翁玉/西方project |
| 4 | 明治十七年の上海アリス | オリジナル(※) |
| 5 | 東方怪奇談 | 東方靈異伝 |
| 6 | エニグマティクドール | 稀翁玉/西方project |
| 7 | サーカスレヴァリエ | 秋霜玉/西方project |
| 8 | 人形の森 | オリジナル |
| 9 | Witch of Love Potion | トルテルマジック |
| 10 | リーインカーネイション | 東方夢時空 |
| 11 | U.N.オーエンは彼女なのか? | 東方紅魔郷) |
| 12 | 永遠の巫女 | 東方靈異伝 |
| 13 | 空飛ぶ巫女の不思議な毎日 | オリジナル |
※:紅魔郷の方はアレンジ。
東方Projectでの蓬莱人形
アリスのスペルカード
「東方妖々夢」でアリス・マーガトロイドのスペルカード『咒詛「首吊り蓬莱人形」』が登場する。
これは『咒詛「魔彩光の上海人形」』の上位スペルである。
その他に「◯◯人形」という物が多く登場するが、
蓬莱人形を含め、使い魔の名前なのか、人形の種類を指すものなのか、
スペルカードの名前なのかは明確にされていない。
また、「東方萃夢想」「東方緋想天」に登場する『咒詛「蓬莱人形」』は、人形からレーザーを発射するスペルカードとして描かれている。
これは『咒符「上海人形」』の上位スペルである。
『緋想天』では同型の人形が六体、円を描きながら拡散しつつ、赤色系のレーザーを発射する。
妹紅のスペルカード
「東方永夜抄」で「蓬莱の人の形」の二つ名を持つ藤原妹紅にも「蓬莱人形」というスペルカードがある。スペルカードプラクティスのコメントは、上記音楽CD「蓬莱人形」の物語を連想させるような内容となっている。
二次創作での蓬莱人形
アリスの使い魔
二次創作においてはほとんど完全な自我を有しているとしか思えないような姿で、アリスの使い魔的存在として描かれることが多い。
容姿は絵師によって多少バラつきが在る。
大概においてメイド服っぽい洋服に、ブロンドのロングヘアーと頭のリボン姿。
同型の上海人形との差別化で、エプロンがなかったり、赤かったりする事が多い。
その性格は上海人形とは対照的に拗ねてて、陰気な皮肉屋。
全体的に増せた子供のような印象があり、よく上海人形とセットで登場する。
というか、それ以外ではあまり出番が無い。
元ネタが『咒詛「首吊り蓬莱人形」』であるためか、たまに首を吊っている姿を見かける。
またそのときはまるで呪いの人形のような印象を受ける。
音楽CDでの蓬莱人形では
ジャケットに描かれているジャケットのあの子や、CD-R版にのみ描かれているレーベルのあの子の二次創作
プレス版とCD-R版のブックレットのストーリーの考察などが中心に行われている。
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