概要
上海アリス幻樂団1作目音楽CDの蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradiseの13曲目の曲。
CDオリジナル曲。
不安を煽るような曲調。
ストーリー
楽園の巫女は、いつもと変わらない平和な夏を送っていた。
ある夏の日、巫女の日記にはこう書かれていた。
8月〇日
今日遭った出来事といえば、森の廃洋館のある方から歩いてくる美しいブロンドの少女に遭ったこと位ね。その少女をどこかで見たような気がしたけど、私はそんな瑣末な事に頭を使おうとはしないの。その娘はいたずらに舌を出しながらぺこりと頭を下げて、大笑いしながら楽園の出口の方に向かっていったわ。変な娘ね。
そういえば、あの娘は正直者八人組の唯一の女の子だったわね、そんなことはどうでもいいけど。
あーあ、今日もまた退屈な一日だったわ...
この楽園「幻想郷」から人間の数が八人ほど減り、七人の遺体は無事妖怪たちに持っていかれた。幻想郷は正直者を永遠に失った。ただの数値の変化だ。
そんなことは、大したニュースでも無い。
zun氏コメント
蓬莱人形の中では最も現実的な曲。
幻想的な部分が少ないかも知れない(ピアノソロ部分除く)
ゲームに使うとしたら確実にスタッフロールでしか使えないと言った感じの曲なので、
音楽CDのラストに持ってくるのは正しい。って昔の自分を自分で評価してどうするよ。
ただ、この曲から受け取る幻覚が少ないのが今の自分的には気になる。
これはこの曲が現実的すぎる所為だと思うが、本当にそれだけなのか判らない。
特定のイメージを湧かせない所がこの曲の曲名なのかも知れない。
曲名の巫女は明らかに霊夢の事だと思う。
霊夢だから特定のイメージが湧かないように書いた、
と考えたら過去の自分を評価しすぎですね。はい。
(書籍文花帖 幻想の音覚 より)