概要
新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせて投入された観光列車。2019年10月5日より、新潟 - 酒田間で営業運転開始。走行路線は白新線と羽越本線。
ベースとなる車両はリゾートビューふるさとやリゾートしらかみなどで使用されるHB-E300系。4両編成で定員は86人となる。
走行区間は全線電化されているが、交直流電車の新造に高い費用が掛かる事や、団体運用などでの非電化区間への乗り入れ対応など運用に柔軟性を出せる事もあり、ハイブリッド気動車が採用された。
ちなみに列車名の「海里」は、新潟県下越地方及び山形県庄内地方の豊かな「海」や「里」の美味しいものや景色を楽しんでもらえるようにという意味を込めて命名された。
指定席の1、2号車利用者向けには、公式ホームページにおいて予約制の弁当を販売、また3号車の売店では、海里オリジナルデザインの「村上緑茶缶」や「笹川流れの塩キャラメルパウンドケーキ」などの限定商品、新潟、山形産の地酒を販売する。
なお、同列車のデビューにより、それまで同区間を走行していたきらきらうえつは9月29日を
もって定期運用を終了し、その後は12月15日まで臨時列車として運用され引退。2020年2月29日に秋田総合車両センターに回送され廃車となった。これによりJR東日本新潟支社所属の485系電車は全て消滅し、残りの485系は高崎、盛岡両支社管内で臨時列車用に使われる計16両のみとなる。
停車駅
新潟 - 新発田 - 中条 - 坂町 - 村上 - 桑川 - あつみ温泉 - 鶴岡 - 余目 - 酒田
他路線への乗り入れ
- 2021年4月7日、臨時快速列車「桜海里」として信越本線経由でえちごトキめき鉄道高田駅まで乗り入れ。この列車は2020年4月にも計画されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言発令のため中止されていた。
- 2021年7月3~4日、東北デスティネーションキャンペーンの一環として酒田駅から陸羽西・東線、東北本線を経由して仙台駅まで乗り入れた。