概要
新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせて投入された観光列車。2019年10月5日より、新潟 - 酒田間で営業運転開始。走行路線は白新線と羽越本線。
同区間を運行していた485系「きらきらうえつ」の代替も兼ねており、交直流電車の新造に高い費用が掛かる事や団体運用などでの非電化区間への乗り入れ対応など運用に柔軟性を出せる事もあり、ハイブリッド気動車方式が採用された。「リゾートビューふるさと」や「リゾートしらかみ」などと同形のHB-E300系4両編成で、定員は86人。
ちなみに列車名の「海里」は、新潟県下越地方及び山形県庄内地方の豊かな「海」や「里」の美味しいものや景色を楽しんでもらえるようにという意味を込めて命名された。
指定席の1、2号車利用者向けには、公式ホームページにおいて予約制の弁当を販売、また3号車の売店では、海里オリジナルデザインの「村上緑茶缶」や「笹川流れの塩キャラメルパウンドケーキ」などの限定商品、新潟・山形産の地酒を販売する。
停車駅
※カッコ内は秋田駅まで延長運転時のもの
新潟 - 新発田 - 中条 - 坂町 - 村上 - 桑川 - あつみ温泉 - 鶴岡 - 余目 - 酒田 (- 遊佐 - 象潟 - 仁賀保 - 羽後本荘 - 秋田)
他路線への乗り入れ
- 2021年4月7日、臨時快速列車「桜海里」として信越本線経由でえちごトキめき鉄道高田駅まで乗り入れ。この列車は2020年4月にも計画されていたが、当時のCOVID-19感染拡大に伴う緊急事態宣言発令のため中止されていた。
- 2021年7月3~4日、東北デスティネーションキャンペーンの一環として酒田駅から陸羽西・東線、東北本線を経由して仙台駅まで乗り入れた。
- 2021年8月29日、只見線全線開通50年を記念して「只見海里」として上越線小出駅を経由して只見駅まで乗り入れた。なお、同線は2011年の大水害により一部区間の運休が続いていた(2022年10月に全線で運転再開)。
- 2022年11月28日、29日、鉄道開業150周年記念の一環で団体臨時列車「夜想海里」として新潟駅から羽越本線、奥羽本線を経由して青森駅まで乗り入れ。元々は同年8月16日、17日に運行する予定だったが、豪雨による線路設備被害のため中止となっていた。
- 2023年10月1日、ふくしま秋観光キャンペーンの一環として「再会、只見線1周年号」に海里が使用され、新潟駅から上越線小出駅 - 只見線を経由して会津若松駅まで乗り入れた。