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機械鎧の編集履歴

2021-07-12 13:10:36 バージョン

機械鎧

おーとめいる

『鋼の錬金術師』に関する用語。

概要

 機械によって駆動する筋電義肢の一種である。『鋼の錬金術師』の作品内での専門用語。


 主人公エドワード・エルリック人体錬成により失った右腕と左足の代わりに着用しており、作中でも単なる義肢ではなく特別な意義を持って描かれている。彼の二つ名及び作品名の「の錬金術師」も、機械鎧を着けていることに由来。

 なお、この作品内では漢字表記の際に機械鎧と書き、振り仮名で「オートメイル」と当て読みしている。


 基本的に鋼鉄または強度の高い合金製であること、筋肉から発せられる神経伝達用の電気で動く筋電義肢であること、肉体に直接取り付ける形式であることなどの点が一致すれば、機械鎧と定義して差し支えはないと考えられる。

 ハガレン世界でも積極的に武装内蔵式の機械鎧が出てきている点から、軍用に開発された経緯もあると考えられる。特にアメストリスは強権的軍事国家故に内乱や対外戦争の影響で四肢欠損・半身不随となる国民が少なからず出ており、機械鎧の発展もそうした事態故に技術進歩が早いという皮肉な一面もある。

 また、構造から人工筋肉を用いており錬金術の発達故に素材工学が進んでいると言うSF感とファンタジー感の融合を表してもいる。


 補足であるが、機械鎧の装着手術並びにリハビリは大人でも根を上げるほどの痛みと特訓を要するとしており、好きこのんでオートメイルを装着しようとするものは珍しいようだ。実際、作中でエドはメンテナンス後に神経とオートメイルを繋げる度に飛び上がらんばかりに苦しんでおり、「何度やってもこの感覚は慣れない」と漏らしている。

 03年アニメ版のエドワードは装着手術の際、痛みのあまりなんとか逃げようと、マスタング大佐曰く『痛いよ~痛いよ~オシッコ漏れちゃうよ~』と泣きわめいていたという(真偽は不明)。

 また、原作漫画には機械鎧の装着を勧められて断る大人も描写されている。


 アメストリス南部のラッシュバレーで主に制作されており、多くの場合は被験者の肉体に応じたオーダーメイドとなっているのでその辺にあるものをすぐ付けるようなことはできない。

 また、ブリッグズなど極寒の地においては寒冷地仕様のものに付け替えないと金属パーツからの熱伝導で接続部が凍傷になり、また駆動部のオイルも粘性の低下或いは凍結といった不具合が生じ実用性を喪失する。その為、寒冷地用モデルは熱伝導特性の低いカーボン等を基本に接続部の保護や適用オイルの使用、内燃機関搭載の場合はその熱を保温に活用してりもする。


 人体に可能か不可能かの明確さは不明だが、「全身義体」すなわち「全身機械鎧」というかなりまれな試みを受けた人物がおり、ゲーム版の『翔べない天使』では「ガンツ・ブレスロー」上級大佐がある錬金術師の力を借りて、全身機械鎧となっている。

 原作では全身機械鎧の人物は登場していないが、ラッシュバレーに到着したアルが町を巡回していたら、町の人たちから「お、全身機械鎧?」「スゲー」と勘違いで驚かれており、2回目にラッシュバレーに来たときは、アルも勘違いされても満更でもなかったことが明らかとなった。


 現実の義肢のように本来の皮膚の質感には近づけず、多くの場合は鉄で造られ、メタリックな外観をしている事が特徴。


 神経と接続する事により、本来の手足のように装備者の意思で動かす事が出来る。機械鎧の整備者は「機械鎧整備士」と呼ばれ、機械鎧専用の店も多く開かれている。機械鎧整備士のメインキャラクターとしてはウィンリィ・ロックベルなどがいる。

 産業革命期頃のヨーロッパ風の世界観からすると、かなりのオーバーテクノロジーであり、『鋼の錬金術師』のファンタジー部分やスチームパンクな部分を象徴する重要なモチーフである。


 他国との戦争や内乱の勃発する東部地域で発達した技術で、歴史は浅い。日々改良が続けられている、まだ発達の過渡期にある技術である。

 固く重いため、生身の手足よりも負担はあるが、拳で殴った時の威力もまた重く、頑丈なため、戦闘では有利に働く事もある。刃物や銃などを仕込み、積極的に武器として活用する例も見られる。


 寒冷地や熱帯地などの温度や湿度が極端な場所では不具合が起こるので、寒冷地仕様の機械鎧なども開発されている。平均的な気候の場でも、雨の日など湿気の多い時期は関節部が痛む。メンテナンスを欠かすと錆びが起きることもある。可動部には機械油を指す必要がある。

 短所は多くあるが、手足を失った多くの人の支えとなっている。

 しかし製作には高額な費用がかかり、動かせるようになるために大の大人でもきつい数年のリハビリが必須であり、メンテナンスも定期的に行う必要があるため、誰もが気軽につけられるわけではない。


 物語当時はあくまで創作物として扱われていたが、近年の研究によって現実になってきている。『筋電義手』と呼ばれる技術で、脳からの微弱な電波をキャッチして義手を動かす技術である。もちろん技術が未発達な時は腕の上げ下げだけだったが技術の進歩によって指を細かく動かす域まで達してる

 ・・・恐るべし現代の技術。


機械鎧装備者

エドワード・エルリック

オートメイルエドさん

 右腕の付け根からと、左足の太股からが機械鎧となっている。

 戦闘などで頻繁に機械鎧を壊してしまうため、身につける機械鎧の種類はその時々で変化する。十代前半から機械鎧を装備するようになったため、背丈の伸長と共に仕立て直しているせいもある。

 錬金術によって機械鎧の外装のみを変形させ、刃のようになった機械鎧を武器にする事もある。

 機械鎧を装備するようになってからエドワードが髪を伸ばすようになったのは、髪を編むという細かな動作を日頃から行う事で、生身と比べると精密な動作のし辛い機械鎧の手指の訓練をするためだという説がある。


パニーニャ

 両足の膝から下が機械鎧となっている。

 整備者の趣味により、右足の向こう脛部分には刃物、左足の膝部分にはカルバリン砲が仕込まれている。


バッカニア

マッド・ベアG

 右腕の付け根からが機械鎧となっている。

 用途によって、爪先部分がダイヤモンド素材となっている「マッドベア」という機械鎧と、ハサミ状の腕にチェーンソーを仕込んだ「クロコダイル」という機械鎧をつけ替えている。どちらも戦闘用に特化したものである。特にクロコダイルは人間の手腕とはかけ離れた外観と動作をするものであり、義肢としてではなく完全に武器としての役割を持つものである。


ランファン

 左腕の付け根からが機械鎧となっている。

 肘の部分に刃物が仕込まれており、出し入れ自在となっている。

 本来、機械鎧は装備した後には三年間ほどのリハビリ期間を要するが、せいぜい装備後半年程度しか経っていない時期から機械鎧を用いての戦闘を行っているため、接続部から血が滴ったり、激痛が生じたり、違和感のために動かしづらいなどの不具合が起こっている。


デン

デン

 雌犬で、左前脚の付け根からが機械鎧となっている。

 人間以外の動物も機械鎧をつけるという好例。

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