概要
暁月の円舞曲で初登場。
紫色の簡素なノースリーブローブと、腰まで伸びた赤茶色のロングヘアーが特徴。
シリーズのザコ敵では珍しく、外見がごく普通の人間である。
見た目がただの少女ということもあり、海外の「醜くて恐ろしい悪魔の子」的な魔女のイメージはほぼなく、日々特訓を続ける健気な女の子といった感じになっている。要は魔女っ娘。
まだ上手に飛べないようで、普段は箒に跨ったままぎこちない歩き方で移動する。時々浮遊に成功することがあり、子猫を召喚して飛ばしたあと降下する。まれに浮遊したまま接近してくることも。
こちらから接近すると箒で殴りかかってくるが、大振りなわりに威力が低い。
HPもかなり低いが、魔法使いだけにMPは高い。キラーマントの能力などでHPとMPを反転させると逆に硬くなるので注意。
倒すと子猫に変身して逃げていくが、壁に当たるか攻撃を受けるとその場で消える。
見習いを卒業したと思われる上位種『まじょ』も登場し、こちらは常に空中を飛んで追いかけてくるほかHPも強化されている。
海外版での名称は「Student Witch」。「Witch Apprentice(見習い)」でないのは魔法学校のイメージが強いからか?
暁月の円舞曲
HPは80。MPは999。弱点は刃(斬)属性、毒属性、呪属性。耐性は無し。
出現場所は『悪魔城蔵書庫』と『幻夢宮』で、序盤の登場となる。イメージ的にもピッタリなエリアだろう。
この作品のみ歩きの移動速度がわりと速い。どう見ても動きにくそうなのだが……。
ドロップアイテムはMP回復アイテム『マインドアップ』とHP回復アイテム『クリームソーダ』。
さくらんぼがついた『クリームソーダ』は回復量200と、入手時期的にもまあまあ妥当な効果。
魔女がクリームソーダというと変な感じもするが、こっちの文化が悪魔城にも広まっているのだろう。時代設定も2035年の日本だし。
ソウルから得られる能力は、地上を疾走する猫を放つというもの。性能は本体の攻撃と全く同じで、壁に当たるまで敵を貫通し続ける。連射性能はそこそこ。ただし消費MPは20と地味に多い。
平地のザコ敵掃除用としてはそこそこ有効。
蒼月の十字架
HPは41。MPは300。弱点は突属性、斬属性、毒属性、呪属性、石化属性。耐性は無し。
出現場所は『地図から消えた村』『魔導研究棟』『妖魔迎賓館』の3エリア。
最序盤から出現するザコ敵のためか、元々弱いのがさらに弱体化している。
歩行モーションがすり足になり、地上での移動速度はかなり低下。
代わりに攻撃パターンが追加。近接攻撃ではその場で何度も箒で叩いてくるようになったほか、ゆっくりと低空飛行したあとキャラクターの真上から落ちて転倒するというアレな攻撃もしてくる。
子猫を召喚する魔法が無くなったことを鑑みると、おそらく子猫を召喚しようとして失敗しているのだろう。
ドロップアイテムはHP回復アイテム『シュークリーム』のみ。回復量80。
ソウルの能力は前作と同じく猫の召還。消費MPは12、最大レベルは『9』。
基本的には前作と同じ。レベルアップすると猫の数が増加する。
ギャラリーオブラビリンス
HPは42。弱点は鞭属性、剣(斬)属性、毒属性、呪属性、石化属性。耐性は無し。
出現場所は『煙霧の街』『黄昏の森』『冥界の学舎』の3エリア。森と学舎は『まじょ』も出現。
ただ『黄昏の森』はともかく『冥界の学舎』は終盤のエリアであり、完全に場違いである。
基本的な性質は『蒼月の十字架』とほぼ同じ。
ボイスの種類が増加。初期からあった立ち上がる時の「うんしょ」のほか、撃破時に「嫌いよぉ」と言いながら逃げて行ったり、浮遊から落下する時に悲鳴を出すようになった。ただの雑魚にしては作りが凝っている……。
公式イラストでも涙目になりながら箒で追い払う姿が描かれているなど、スタッフの愛の入れようが窺える。
ドロップアイテムは体防具『コットンのエプロン』と頭防具『ウィッチハット』。
ドチラも序盤から入手可能な固有のドロップアイテムであり、シャーロット・オーリンの専用防具。
『コットンのエプロン』はDEF(防御力)+7で追加効果が無いものの、入手時期を考えるとなかなかに優秀といえよう。
『ウィッチハット』はDEF(防御力)+3、INT(魔法攻撃力)+3の性能を持つ魔法特化型の防具。序盤でINT(魔法攻撃力)を強化できる点が強みとなる。
……まじょみならいは帽子を被っていないのだが、ツッコんではいけない。たぶん持ち歩いているのだろう。
ちなみにこの作品だけ『まじょ』の方がMPが低い(HPは上)。
余談
『蒼月の十字架』と『ギャラリーオブラビリンス』では、近くで風を起こすことでローブをめくることができる。やっぱり変態じゃないか!
『プロセルピナ』の能力を使って魔導掃除機で吸ったり、シャーロットの風魔法や、なぜかグランドクロスでも風を送れてしまう。
『蒼月の十字架』公式サイト隠しページに掲載されていた長倉政章(開発担当者の1人でプログラマー)の小話によると、
(以下、原文ママ)
絵が描けたので見て欲しいと、担当デザイナーに呼ばれました。
これが攻撃、これが死に……等と説明されて、
「あと何か足りないパターンがあるか」と聞かれたので、半分冗談でこう答えました。
”掃除機にスカートを吸われて押さえてる絵が無い”
そうしたら本当に描いてくれました(笑)。
調子に乗ってプロセルピナ担当デザイナーにも頼んだのは言うまでもありません。
(引用終わり)
とのこと。まさに公式が病気である。
なお現在は公式サイトが既に無くなっているため閲覧不可。