概要
1996年から1999年に週刊ヤングマガジンで連載されていた作品。
続編として「賭博破戒録カイジ」「賭博堕天録カイジ」「賭博堕天録カイジ 和也編」が存在する。
主人公は自堕落な青年「伊藤開司」であり、彼が多額の負債を抱え込む。
その返済のために金融会社帝愛が主催する命をかけたギャンブルに挑む。
というのが大まかなストーリー。
命を賭けたギャンブルの緊迫感、限界まで追い込まれた人の思考、生き様が見事に再現されている。
ギャンブルは作品独自のルール設定がされている物が多く、なかなかに面白いルールが多い。
登場ギャンブル
黙示録編
破戒録編
堕天録編
登場したギャンブルはほとんどが道具さえ既製のものを用意また製作すれば実際に遊ぶ事ができるが、「鉄骨渡り」は完全再現となると危険極まりなく、「人喰い沼」は実物として作る場合は一部の役物(三段クルーン)の構造にあきらかな欠点が生じる為、再現となるとどうしてもコンピューターゲームでの再現になってしまう(実際にPC上で動く沼シミュレータが存在していた)。
後にカイジのパチンコ化を手がけたメーカーの高尾が「人喰い沼」を実際にリリースした「P沼」は物語に登場した沼とは幾つか違う所がある。
余談
ギャンブル物の作品である為、パチンコ・パチスロの題材にもなったのだが、タイトルが「弾球黙示録カイジ(パチンコ)」「回胴黙示録カイジ(パチスロ)」に変更されている。ちなみにパチンコとパチスロではメーカーがそれぞれ異なる。
何故変更されているかというと「遊技機」には「賭博」のワードが使えない規則があるようで、無難なワードになっている。(同じくパチンコ化された賭博覇王伝 零も同様。こちらは覇王伝 零になっている)
作品の時代設定は連載開始と同じ90年代後半であり、既にリアルタイムとは20年程開いている。