概要
初登場エピソードはTC39巻「ずらしんぼ」。
棒の先端に吸盤のようなものがついている道具。この先端を対象にくっ付けると、自由自在にずらして移動させることができる。
ずらせる対象は印刷物や汚れのような物体の表面のもののほか、三次元的な穴や地形、地上の設置物などにも幅広く対応している。
対象をずらして他の物体上に移し替えることもできるため、汚れや穴を他の紙に移して捨てるなどの用途に使える。
スピンオフ作品『ドラベース』では、ファールラインや塁(ベース)など、本来動かないはずの野球場にある設備をこの道具でずらして判定を回避するという使い方がされた。
ゲーム『ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家』では、畑や牧場の模様替えをこの道具でずらして行っている。
原作・アニメ大山版・水田版の主な相違点
- ジャイアンがスネ夫に漫画を貸した理由については大山版が、店番をさぼっていたことが母ちゃんにバレ、取り上げられそうになったので、一時的にスネ夫に預けたというものだったが、原作と水田版では単なる善意で貸している。
- 大山版ではスネ夫のママがチョコレートケーキを持ってくる下りがあるが、原作と水田版にはない。
- 大山版では、チョコレートケーキの汚れを移したのは普通の紙だったが、原作と水田版ではティッシュペーパー(ちり紙)になっている。
- 水田版では、バッグにかわいい柄を付けたいというしずかの頼みで、雑誌の表紙絵や生地の柄をそのバッグにずらす下りが追加されている。
- ジャイアンが本当に漫画が汚れていないか確かめる場面にて、大山版にあるスネ夫がうっかり自分が汚したことを口を滑らせる下りが、原作と水田版にはない。
- 大山版ではスネ夫が池で溺れ、そこから出たところでウルトラストップウォッチを起動させ、その隙に漫画の絵をずらしていたが、水田版では、池から出たスネ夫が家のドアがずれていることに驚き、その勢いでどぶにハマったところで先ほどの行為を行っている。
- 水田版では、ドラえもんとのび太が夜間のルーブル美術館などに忍び込み、数々の名画をずらして銭湯の壁にそれらを張り付ける下りが追加されている。