概要
先代魔王で故人。ラハールの父親で、大魔王と呼ばれるほどの力の持ち主。
妻は当時魔女見習いとして魔界に来ていた人間の女性。
ファミ通文庫の小説版ではヴェスヴィオという名前の弟がいる。
故人であるため回想でしか登場しないが、息子のラハールに対しても敬語を使い、エトナや魔王城の部下からも厚く慕われるなど、非常に紳士的で王としての威厳に満ちた人物であったとされる。天界の大天使ラミントンとも交友があった。
そのため現在でも魔王城には彼を慕う忠臣達が(ラハールを無視して)いる。
一方、プロポーズに成功した時は地震を起こし、ラハールが生まれた時には喜びのあまり湖を凍らせてしまうなど、ダイナミックな一面もあったらしい。
ロンギヌスという喋る槍を武器として使っていたらしい。
魔界戦記ディスガイア
上述の通り故人で、回想シーンに登場するのみ。
物語冒頭で、ラハールの昼寝中、大好物の暗黒饅頭をのどに詰まらせて命を落としてしまったことがエトナの口から語られる。死んでいたことにラハールは驚いていたが、特に悲しむ素振りは見せていなかった。空いた魔王の座を巡り、魔界では争いが起きることに。
なおほぼ同時期にビューティー男爵バイアスと名乗る、謎の悪魔が台頭している。
サブイベントで超魔王バールを撃破すると、クリチェフスコイと同じ声の人物が現れ、かつてバールとの戦いで力を使い果たしたことを話される。プレイヤーの間では本当の死因はこちらではないかと言われている。
(ここから発展して「超魔王バールとの戦いで相打ちになり死んだ」とする説もあるが、相打ちとまでは明言されておらずあくまで想像の域を出ない)
一方でアニメ版では、彼がのどに詰まらせた饅頭はマデラスが用意した特別製であったとされており、暗殺だった可能性もある。
小説版では自力で封印を破ったバールが彼に復讐するために魔王城を襲撃するのだが、ラハールから説明されるまでバールはクリチェフスコイが死んだことを知らなかったため、少なくとも戦いが終わるまでは生きていたようだ。
別のシーンでは本人が喉に饅頭を詰まらせたことを「一生の不覚」と語っている(ただ他人事のように言っており、どことなく本当かどうか怪しい)。
魔界戦記ディスガイアPORTABLE
エトナ編における回想シーンにて登場。
可愛がっていたペットを殺され失意の中にいたエトナの前に現れ、ペットのためにお墓を作ってあげることを提案。共にペットを埋葬し、エトナが気持ちの整理を付けられるよう手助けした。このことがきっかけでエトナはクリチェフスコイのことを強く慕うようになった。
その後、終盤の回想シーンでもう一度登場。前述のシーンから長い年月が経ったある日、エトナを呼び出し、もし自分に何かあった時には代わりにラハールを守ってくれないかと頼み込む。エトナは二つ返事で快諾した。
ディスガイアD2
ディスガイアD2では彼があまりにも偉大だった為、ラハール政権を認めないクリチェフスコイ派というクリチェフスコイを尊敬する派閥がグロッソ、レーニア、ガルングンを中心に新魔王としてバルバラを擁立して台頭している。
魔界戦記ディスガイア4
12月15日に配信された「魔界オールスターバトル」で登場。
全盛期の力を取り戻した彼と戦うことができ、戦った後仲間にすることが可能。
魔界の未来を託せる者を探すために、「魔界を統べる権利」を賞品として魔界一武闘会を開催。
本人としては息子ラハールに託したかった様子。しかしまだ未熟さの残る彼に任せるには不安もあったようで、大会という形を取ったようだ。見事勝ち上がって来たヴァルバトーゼに事情を明かし権利を譲ろうとしたが、権力に興味のないヴァルバトーゼにはあっさり断られてしまった。
その姿は肖像画に描かれたものとは違い、とても若々しい。専用技では威厳ある堂々とした立ち居振る舞いを見せてくれる。そして自分の技に自分の分身を巻き込むというお茶目さも見せてくれる。
ディスガイア4のHPでは、シリーズ屈指の個性的な死に方をしているキャラクターと紹介される。