トラフザメ
とらふざめ
トラフザメとはテンジクザメ目トラフザメ科トラフザメ属に属する唯一の種。
概要
軟骨魚綱・テンジクザメ目・トラフザメ科・トラフザメ属に分類されるサメの一種。
漢字で書くと「虎斑鮫」。学名表記はStegostoma fasciatum。
英名はZebra shark。
ジンベエザメのような隆起線を持ち、黄色っぽい身体にヒョウ柄模様、オナガザメのような長い尾鰭が特徴。
全長は最大で3.5mに及ぶ。
生態
夜行性で昼間は海底で休んでいる。
夜間に魚類、イカやタコ等の頭足類、貝類、甲殻類を探し回り、吸い込むようにして食べる。そのためか口は体に反し小ぶりで、歯も小さく目立たないため、正面から見るとどことなくウサギやネズミを思わせる形をしている。
胸鰭は筋力が発達している。
生殖方法は卵生で、長さ約20cmの黒っぽい卵を産む。卵は繊維質の物質で海底に固定する。
サメの仲間では3種類、卵生の種類では本種しか確認されていない、単為生殖を行う種類である。
長い尾鰭の役割は全く分かっていない。