「あんたら、戦闘中にイチャついてんじゃないよ!」(Web版、書籍版、コミカライズ版共通)
プロフィール
概要
本編の主人公である魔法使いの青年『マグナス』がプロローグで追放された勇者パーティーに所属している女戦士。
本編開始前の頃に勇者であるユージンの誘いを受け、『過去に冤罪で家名に泥を塗った父の汚名を晴らすために武功を挙げる』という目的もあって仲間に加わる。
キャラクター像
ユージンやヒルデと違ってマグナスを見下したりはしないのだが、マグナスがユージン達から受ける理不尽な仕打ちに対しては、上述の事情故に、下手に肩入れして自分までもパーティー内の立場が悪くなってしまう事を恐れて、庇う事どころかフォローもせずに我関せずのような態度に徹していた。
しかし、そんな振る舞いとは裏腹に実は密かにマグナスに好意を寄せていたようで、マグナスがパーティーから離脱した事で勇者パーティー唯一の良心となり、日々悪化していくユージンの傍若無人ぶりに内心辟易する一方、ユージン以上の活躍で民衆から圧倒的な支持と信頼を得ているマグナスのことを密かに気にかけている。
装備品
- 鋼の斧
プロローグでのデストレントとの戦闘でミシャが使っていた斧。
斧なだけあって植物系モンスターに特効効果があるらしい。
- 鋼の槍
勇者パーティーでデルベンブロ討伐に挑む際に使用していた槍。
しかし、デルベンブロの(右手の)圧倒的な防御力には敵わず折れてしまった。
- 歴戦のレディアーマー
母から譲り受けた防具で女性専用装備。
露出部分が多いわりに防御力はちゃんとあり、動きやすいため素早さと器用さが僅か(+2)にアップする。
経歴
ユージンがマグナスへの妬みの感情が理由で、デルベンブロ討伐に挑む際に勇者パーティーの一員として同行するも、デルベンブロとの戦いでユージンが自分やニャーコを見捨てて逃げ出したのを期に、ユージン達に対して完全に愛想が尽き、勇者パーティーから離脱する。
その後、マグナスのデルベンブロ討伐を祝う凱旋式でマグナスを発見し、声をかけようとするも自分とマグナスの間に割って入ってきたアリアに慇懃無礼な態度を取られたことから言い争いになり、その中で彼女がマグナスと恋仲の関係であると知らされ驚くも、マグナスがそれを仲裁し改めてマグナスに対して庇いもフォローもしなかった自らの行いを謝罪する。マグナスからも「自分もまたユージンの人間性に気づくのに時間がかかったのだから、ミシャばかりを責められない」という事で許してもらい、和解する。
そして、アリアの「私がずっとマグナスさんをフォローし(て支え)ますから」という発言や、一度は自らの保身を選んでマグナスを見捨てる様な事をした自分と違い、マグナスの為ならば自分の命さえも差し出す事も辞さない覚悟を見せるアリアの芯の強さやマグナスとはお互いに深く信頼し合っている(漫画版では「ああ……この娘のこと信頼してるんだマグナス……こりゃもう敵わないや」という台詞が追加されより分かりやすくなっている。)のを目の当たりにした事で、素直に身を引いた。
1章のエピローグでは、一連の戦いを通して自分の力不足を思い知り、これからは身の丈にあった魔物対峙等で故郷に貢献する道を探すべく帰郷する事を決意。正式に“魔王を討つ者”として勇者と同等の立場を手にし、次の国に旅立つマグナスと互いの武運を祈り合って別れた。
補足
勇者パーティーの中では唯一悪役・憎まれ役ではないものの、本作における負けヒロインでもある為か、Web掲載版及び小説の書籍版ではマグナスに『絶壁』と言われてしまう程に胸がなかったり、プロローグにて自分の取り分であるステータス強化の果実を食べた際にはあまりの美味しさに「ウンメエ!」と女らしさや上品さの欠片もない感嘆の声を上げるなど、やや悪しげな表現も含まれていたが、コミカライズ版では作画担当である舞嶋大氏の恩情か、少しばかりバストアップしていたり、プロローグの品の無い素行も削除され、最初から比較的良識的な人物として描かれている。
人間関係
かつて勇者パーティーに所属していた魔法使いで、ミシャの片想いの相手。
しかし前述の通り、彼がユージン達から受ける理不尽な仕打ちや追放宣告には庇うどころかフォローすらも出来なかったことと、マグナスにアリアと言う恋人ができてしまったことで失恋する。
ラクスタ王国でも一、二を争う商会である『マルム商会』の一人娘。
そしてミシャの恋敵でもあり、デルベンブロ討伐を祝うラクスタ王国で開かれた晩餐会でご対面した際には、『マグナスに好意を寄せる乙女同士』ということもあり言い争いを繰り広げるが、彼女がヒルデに人質として捕まってしまった際には助けようとした。
勇者パーティ
自分がが所属している勇者パーティーでリーダーを務めている神霊タイゴンに選ばれた勇者。
ユージンの乱暴狼藉や悪事にはあきれ果てているが、自分には前述の事情があることからマグナスと違って彼の行いを諫められないでいる。
勇者パーティーでヒーラーを務めている女僧侶。
1章の終盤でのテンゼン・デルベンブロとの戦いでは『ユージンに色目を使っている』と見当違いな逆恨みをされていたことが発覚した。
勇者パーティーに所属する女格闘家のネコ人族(ケットシー)。
デルベンブロ戦ではユージンが自分とニャーコを見捨てて逃げた際には、『自分と違ってグラマラスだった』ということもあってか彼女だけ酷い目に遭ってしまい、恐怖と嫌悪感で失禁した。