概要
全モデルが水冷2ストロークエンジンを搭載している。
250ccモデルは1990年代のエンデューロレースでヤマハのDT200WR、スズキのRMX250S、カワサキのKDX220SRと覇権を争った。
CRM250R
1989年発売。
それまで生産していたMTX200Rの後継にあたる。
250ccのエンジンは最高出力37馬力を発揮、後に40馬力に向上。
ホンダのブランド力もあり、2ストロークオフロードバイクの定番として長く愛された。
1996年に生産終了。
CRM250AR
1997年発売。
2ストロークの弱点である燃費や環境性能の悪さを克服すべく、「AR燃焼」と呼ばれるホンダ独自の技術を搭載してる。
これによりカタログ燃費が9km/L近くも伸び、排ガスも綺麗になった。
クランクケースカバーが金色に塗装されているのが特徴。
1999年に排ガス規制の強化に合わせ生産終了。
同年には他社を含め殆どの2ストローク車が生産終了に追い込まれたが、本車はホンダが2ストロークの廃止方針を打ち出したための生産終了であり、排ガス規制が直接の理由ではない。
(AR燃焼がこの排ガス規制をクリアできたかは不明である)
CRM50/80
1988年発売。
CRM250Rより一回り小柄な車体の原付バージョンだが、発売はこちらの方が先である。
スタンドがスイングアーム中間に付いているのが特徴。
エンジンはNSR50/80と共通で、セッティングのみ変更してある。
1999年に生産終了。
補足
同社より発売されていた2代目バラード(AK型)の前期モデルのグレードに「CR-M」があった。