概要
『機動戦士ガンダムSEED-R』とはPixivで連載されている『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』の二次創作小説である。作者はラウ氏。
本作では『ガンダムSEED』で強烈な存在感を示したキャラクター、ラウ・ル・クルーゼを主人公としており、作風もズバリ「人類と世界に絶望したクルーゼがある出来事を切っ掛けに光落ちしたら」というもの。その為かストーリーは第1次連合・プラント大戦の終盤における廃棄コロニーメンデルでのやり取りから始まる「メンデル編」から物語のスタートとなり、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を繰り広げる「ヤキン編」、第2次連合・プラント大戦を描く「運命編」へと続いていく。
基本的には原作に沿ったストーリー構成となっているが、クルーゼの変革によって原作で死亡した者が生存し、救済された者もいる。しかし全員がそうではなく、原作以上の悲劇に見舞われた者や闇に堕ちてしまった者もいる。
また、作者自身シリアスを好まないのか本編でもネタ的な場面があり、番外編ではギャグに走っている。但し、本編を通る上で避けられないと判断した場合はこの限りでは無い様だ。
登場人物
本作の主人公。
「メンデル編」ではフレイに本心と素顔を曝け出した上でニュートロンジャマーキャンセラーのデータを渡し、それらがキラ達に渡った事がきっかけで未来を信じて戦う事を決意。尚、ある人物の暗躍により地球連合軍の核攻撃は止められなかったものの、三隻同盟に協力して第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を生き延びた。
「オーブ編」ではザフトを脱退したものの、有名になったのか「ジョージ・ラウス」の偽名を使った上でグラサンをかけ、「運命編」以降でもアークエンジェルと行動を共にし、デュランダルと敵対している。
アル・ダ・フラガのクローンとして生を受けた事に絶望し、最終的には人類と世界を滅ぼす狂気と憎悪を見せつけた原作と打って変わって、本作では冷静ながらも面倒見の良さを見せており、ある時は目の前で宿敵を殺した者に激怒し、ある時は運命に足掻き、またある時には強敵を相手に殿を務める等、「綺麗なクルーゼ」と言うべき活躍を見せている。
大西洋連邦政府の外務次官ジョージ・アルスターの一人娘。
「メンデル編」ではドミニオンではなくキラに回収された事で生存。その為か「運命編」でも登場している。
ザフト軍クルーゼ隊の母艦ヴェサリウスの艦長。
「メンデル編」ではある出来事により生存、イザーク共々クルーゼから本心と素顔を知る事となる。
「ヤキン編」ではヴェサリウスを指揮して第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を駆け抜けていた。
本作では真の意味でのクルーゼの「副官」となった。
デュエルのパイロット。
「メンデル編」ではアデス共々クルーゼから本心と素顔を知った。
本作の副主人公の一人。
「メンデル編」ではフレイを救出した事を皮切りに、様々な者達の運命を変えていった。その為か、「ヤキン編」ではジェネシスを破壊するために自爆しようとするクルーゼを説得した。
「運命編」では大体原作通りであるものの、上記の出来事によってクルーゼとは信頼できる仲間となっていた。
本作の副主人公の一人。
「メンデル編」ではブーステッドマンに挑発を仕掛けた事でフレイ(とニュートロンジャマーキャンセラーのデータ)の回収に貢献できた。
クルーゼと因縁を持つ男。
「メンデル編」並びに「ヤキン編」では紆余屈折あってクルーゼと手を組むも、原作通りドミニオンの攻撃からアークエンジェルを庇ってMIAとなった。その後は身柄を回収されてジブリールらによって記憶を調整され、ネオ・ロアノークとなってしまう。
三隻同盟のリーダー。
本作での第1次連合・プラント大戦でクルーゼがとった行動の真意を問いただそうと彼に接触をしている。
「砂漠の虎」の異名を持つ軍人。
「メンデル編」並びに「ヤキン編」ではエターナルの艦長を務めている。とは言え、クルーゼに対しては煙たがっている。
「運命編」でもアークエンジェル一行と共にし、後半では再びエターナルの艦長になった。一方でトラブルメーカーとしての一面を見せている。
アークエンジェルの艦長。
「ヤキン編」では原作通りムウがMIAとなってしまい、終戦後ではかなり体重が落ちていた。
ウズミの養子でキラの双子の姉。
「ヤキン編」は原作通りで
バスターのパイロット。
「メンデル編」ではカラミティと交戦、キラがフレイの乗ったポッド回収に繋げる事が出来た。
「ヤキン編」では原作と同じく戦死した。
第1次連合・プラント大戦でのブルーコスモスの盟主。
「メンデル編」ではフレイがキラに救出された為、ニュートロンジャマーキャンセラーの技術をある人物から入手し、プラントへの核攻撃を実行した。
「ヤキン編」ではアークエンジェルに陽電子砲を打ち込もうとした所をムウのストライクによる捨て身の防御で失敗。最期は怒れるマリューとクルーゼによって悲鳴を挙げる暇もなくドミニオンごと宇宙の藻屑となった。尚、ナタルを始めとするドミニオンのクルーは(アズラエルを止めた者を除いて)脱出しており無事。
カラミティ、レイダー、フォビドゥンを駆るブーステッドマン。
「メンデル編」ではクロトとシャニがアスランの挑発に乗ったせいでフレイが乗った救命ポッドの回収に失敗。「ヤキン編」では原作通りの最期を迎えた。
ドミニオンの艦長。
「メンデル編」並びに「ヤキン編」ではアズラエルの指示に苦慮しながらも、ドミニオンの指揮を執っている。
第1次連合・プラント大戦でのプラント最高評議会議長。
「ヤキン編」では原作以上にナチュラルへの憎悪とジェネシスの発射に拘る姿が描かれている。当然、原作と同じくユウキに射殺された。
第2次連合・プラント大戦でのプラント最高評議会議長。
「メンデル編」でいち早く登場しており、再会したクルーゼからレイを託されていた。一方である人物と繋がりを持っている。
ミネルバクルーの一人にしてクルーゼのクローン。
「メンデル編」でいち早く登場しており、クルーゼから万一の事を考えてデュランダルに託されたが、これが後に悲劇に繋がった。
「運命編」では様々な要因で闇落ちし、クルーゼやキラ達の最大の敵として立ちはだかる。
孤児たちと暮らしている盲目の導師。
「オーブ編」ではクルーゼに服用している薬を改良させていた。
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