経緯
ゲッターロボアーク終盤、未来から恐竜帝国へ帰還したカムイはクーデターを謀り実権を掌握、地上人類へ宣戦布告した。
更にマクドナルから受け取った設計図を基に[バグ>バグ(ゲッターロボ)]]を作り上げた。
遅れて帰還した拓馬は、カムイの離反に動揺するも、彼を止めるためアークと共にバグと対峙する。
しかしバグの圧倒的な力に追い込まれてしまい、アークの左半身は内部が見えるほどに破損し、左腕がもがれてしまう。
ビルの残骸に転がる左腕をもう片方の腕で拾い上げ、バグを睨むアークにカムイの声が投げかけられる。
カムイ「このまま人類の進化を許せば、宇宙は消滅する
拓馬、お前はそのことをよく知っているはずだ」
拓馬「に…人間は、地球は俺が守る!」
カムイ「諦めろ!アークに何ができる!
このバグは、全ての人間を抹殺し地球そのものを作り替える!
人類の進化は、ここで切る!」
拓馬「させるか!俺は戦う!それがゲッターを操る者の宿命なら!」
その時、アークの背後からとてつもなく膨大なゲッター線が噴出し、ゲッタードラゴン・ライガー・ポセイドンの幻影へと姿を変えた。
それを見たカムイは確信し、叫んだ!
「でたな ゲッタードラゴン」
概要
いわゆるケン=イシカワであり真ゲッターロボ終盤に、車弁慶を乗せたままゲッター炉心が暴走し、地中深く沈んでいったゲッターロボG(ゲッタードラゴン)。
続編であるゲッターロボ號、ゲッターロボアークの時代でも発掘されること無く、早乙女研究所の地下で成長を続けていたが、アーク終盤にて遂に復活を果たす!!
掲載雑誌が廃刊となり連載がストップした為、単行本化の際に大幅加筆され「第一部完」として締めくくられた。
いつもの事と言えばいつもの事だが、多くのファンが再開を望んでいた所、原作者石川賢氏が亡くなってしまう。
結果的にこのシーンがゲッターロボサーガの最後の台詞となったのである。
ちなみにその後コンビニコミック化された際には「ゲッターロボアーク 完」と修正された。
アニメ版
第12話「折り重なる刻」のアバンや第13話「果てしなき戦い」の終盤でも描かれ、経緯自体は変わらないが、オリジナル展開による補完がなされている。
第12話ラストにて、地下のドラゴンの永久封印を謀るカムイ率いる恐竜帝国の軍団によって早乙女研究所が襲撃される。
敷島博士と共に防衛に回った隼人は、ゲッターザウルスのパイロット達を返り討ちにし、ゲッター線が充満する空間での持久戦でカムイにも勝利した。
しかし隼人は、カムイの覚悟を見極めるためにあえて隙を見せ、背後から左胸を撃たれ地下へと落ちてしまう。
地獄の釜へ落ちていく隼人の前に、流竜馬の幻影が語りかける。
「進化の時だ」と。
隼人も「このために生き残ったのかもしれない」とつぶやく。
そして地獄の釜に降り立った隼人は、左胸の激痛に耐えながら制御盤に向かう。
「お前達が答えを出すんだ」
「辛い運命(さだめ)だとしても、立ち向かうことができるのが、若者であるお前達の特権なのだ」
ついに地獄の釜を開いた隼人は、制御盤にうなだれる。
「ゲッターの申し子達よ、"ハジをかく"んじゃないぞ…」
その言葉を最後に隼人はゲッター線につつまれた…
一方、バグと対峙するゲッターアークの背後から膨大なゲッター線が噴き出す。
そこから出てきたのは、腕のない人型を逸脱した鳥のようなの姿をした巨大なゲッタードラゴンだった…!
そして、件のセリフとともにEDに入るのだが……。
余談
最強のゲッターロボと名高いゲッターエンペラーが、ゲッターロボGの進化した姿らしいが、この復活直後の状態ではエンペラーとまでは行かないはずなので、 「真ゲッターロボ 世界最後の日」や「ゲッターロボ大決戦!」の真ドラゴンに近い状態だと思われる。
アニメ版のゲッタードラゴンの姿は上記の通り、腕のない人型を逸脱した鳥のようなゲッター聖ドラゴン、といった感じの見た目となっていた(『真ゲッターロボ 世界最後の日 MAX』にあったゲッタードラゴンに近い)。