CV:楠大典
概要
リ・エスティーゼ王国第一王子。
貴族派閥に担ぎ上げられている傀儡であり、王国の現状に気付いていない。
人物像
腐敗した王国の王族らしく、「王族である自分が敬われるのは当然」だと考えており、部下や臣民に対しても配慮がまるで無い。
権威を笠に横柄に振る舞う有様にレエブン侯からも、「一国の後継者に相応しくない」、「不和を撒き散らす馬鹿王子」と酷評されている。
一方で王族としての取り繕い方を心得てはおり、上述の傲慢な態度も素直な感情を表に出す事は愚かだと考えているが故のものであり、そういった腹芸は一応出来る。
剣の腕前は王族一(ただし、クライムには劣る)を誇るが、頭の出来は弟や妹に劣っているという自覚はある。
子飼いの兵を所有していなかった事から、『ゲヘナ』作戦時は王城に籠る事を余儀なくされ、評判を大きく落としている。
最期
アインズを加えた帝国からの宣戦布告の際には、父のランポッサⅢ世の子を思う親心から、アインズと縁故のあるカルネ村への偵察を命じられた。
しかしゲヘナ以降、ザナックとの立場が逆転しつつある事に焦り武勲を急いでいた彼にとってはその命令には憤りしかなく、怒りのままに本来なら守るべき筈の存在であるカルネ村の村民達を、アインズへの人質に取ろうとするという暴挙を働いた。
当初は圧倒的な兵の数の差から優勢だったものの、エンリが角笛の真の力を引き出した事で5000にも及ぶゴブリンの軍勢が召喚され、瞬く間に形勢逆転。敗走を余儀なくされた。
そして上述の独善的な人格のせいで父親からの愛情にも気付かぬまま、カルネ村からの敗走後にアインズの命を受けたルプスレギナに囚われ、30分にも及ぶ凄惨な拷問の末に殺されるという自業自得の破滅を迎える事になった。
以後、行方不明扱いとなるが死亡はほぼ確実視されており、上述の性格の悪さが原因で多くの臣下からも見限られていた事や、国情がそれどころでない程に悪化していたせいで家族以外の人間からは存在をほぼ忘れ去られ、魔導国の王都への侵攻の際におけるアインズとザナックとの首脳会談の場で、ようやくアインズの口からその死を告げられる形で正式に確認される事となった。