概要
磯野波平の甥にあたり、タイトル主人公であるフグ田サザエの従兄弟にあたる。出身は熊本県で彼の母親がタイコに語ったところでは5人兄弟らしい。
本業は新聞記者。原作では東京への転勤が決まり、住居を見つけるまでという条件で磯野家に居候する……のだが、磯野家に無断で荷物を送りつけたうえで押しかけるという非常識な手段を用いるというとんでもない初登場であった。
本来はサザエの弟カツオ、妹ワカメとも従兄弟の関係だが、歳が離れているため普段この2人からは「おじさん」と呼ばれている。
(実際には叔父・叔母と甥の関係になるタラオとは逆のパターン)
原作では未婚の状態で登場、メシ時に磯野家に現れては食事をたかる。
あまつさえそのまま風呂まで預かったり寝泊まりまでしていったりもする。
・・・と、いうか実は独身時代は磯野家に居候していた。結婚を機に磯野家を出たのが真相。
あまり話題には出ないが、アニメでも居候していた設定はある様子。
一方、主にカツオに外食をたかられることも多い。
アニメでは既に妻タイコとの間に所帯を持っており、後に長男イクラをもうけている。
この為、磯野家で食事したり宿泊したりする描写はほとんどないが、
やはり年齢が近いということで、サザエの夫、フグ田マスオと話が合うらしく、
駅前で落ち合っては2人でつるんで呑みに繰り出すこともある。
(そして午前様になり、その間にサザエとタイ子の間で電話によって情報が共有され、2人そろって怒られる)
また、新聞社勤務という設定は変わらないが、伊佐坂難物の一家が磯野家の隣に引っ越してきた(という設定でクロスオーバー登場している。元は同じ長谷川町子のマンガ『似たもの家族』のキャラクター)以降は、小説家である伊佐坂の新聞小説の編集担当になっている。
伊佐坂が遅筆な為、しばしば苦労させられている。
性格は良く言えば陽気で人なつっこく、悪く言えばお調子者で図々しい。原作では会社をズル休みするために伯母が亡くなったと嘘を吐いて忌引したのだが、うっかりそれをフネ(=伯母)に喋ってしまい彼女を激怒させている。
また悪質なイタズラを好み、無銭飲食の振りをして逃げるように店を出て追いかけてきた店主を振り切る(代金は器の下に隠していた)、人の頭サイズのスイカを布に包み(しかも一部を赤く塗っている)郵便局で「どこでもいいから送ってよ、ヒヒヒ」と押しつけて出るなど現代では洒落にならない事も行っている。