概要
波紋法とは、東洋の仙道に伝わる秘術の一つであり、それを自在に操ることができる者を波紋使い、またあるいは波紋法を戦闘に用いる者を波紋戦士とも呼ぶ(後者の用語が登場したのは第二部から)。
独特の「呼吸法」により血液中のエネルギーを蓄積し、生命エネルギーを活性化させる。その呼吸法により練り上げた生命エネルギーが「波紋」に見えたことから、ウィル・A・ツェペリにより命名された。
「波紋の呼吸」で作り出されるエネルギーは「太陽光と同じ波動」であり、強い波紋エネルギーは太陽光に弱い吸血鬼や柱の男を死滅させることができる(極端に強い波紋は人間にも効く)。
古来から柱の男達や彼らが食料として石仮面を使って生み出す吸血鬼に対抗する人類側の戦士としての組織を作り上げ、歴史の影で闇の一族や眷属との闘争を続けていた。
しかし第2部の時点で指導者であったストレイツォが吸血鬼化した上で倒され、柱の男達が全滅した後にストレイツォの後継者に成りうるリサリサが普通の人間としての生涯を選んだ為、その後波紋使いの組織や所属していた人員がどうなったかは一切不明である。
波紋は敵に直接流す必要がある特性上、射程距離は短いが後に登場するスタンドと違い、この力が発現したことで自分が死ぬ心配はない。
流し方としては、直接触れて流す方法と道具に纏わせ流す方法の2種類がある。
波紋についての詳細は波紋法を参照。
作者の荒木飛呂彦氏は、単行本で「エネルギーを絵にできないかと考え、生まれたのが波紋です」と述べている。
種類
波紋使いには大きく分けて3つのパターンがある。
- 修業で身につける
例)ウィル・A・ツェペリ、ダイア―、ストレイツォ、リサリサなど。
修業により波紋使いになったケース。最も一般的と思われる。
作中では言及されていないが、恐らくトンペティもこのパターンであろう。
後述のケースで波紋使いになった者も更に使いこなしたり、威力を更に高めるためには修業をする必要がある。
- 波紋使いに横隔膜付近を突かれる
例)ジョナサン・ジョースターのみ。
波紋使いに横隔膜付近を突かれたことで波紋使いの呼吸に変わり波紋使いになるケース。
作中ではジョナサン・ジョースターがツェペリさんに横隔膜付近を突かれたことで覚醒している。
但しこれだけでは使いこなせないようで直後にジョナサンはツェペリさんの弟子になり、修業を始めた。
- 血縁者に波紋使いがいる
例)ジョセフ・ジョースター、シーザー・A・ツェペリなど。
ご先祖様が波紋使いだった影響で自分も波紋使いになったパターン。
また例外として波紋使いの真似をすることで覚醒したケースもある。この方法で覚醒したのはカーズのみ。
荒木飛呂彦も波紋使い?
荒木氏は、ジョジョの第一部を執筆し始めた20代の頃から、25年を経た現在まで、公開された写真の姿がほとんど変わらず若々しく、年を取っていないようにすら見える。波紋使いは、リサリサのように若い肉体を長く維持し続けることができるため、荒木氏も波紋の秘法を会得しているのではないかと噂されている。