「破壊の神が教えてくれたんだよ。本能のみに突き動かされる力には・・・上限がない・・・ってな」
概要
「あんなつまらん技と一緒にするな。 カカロットが身勝手なら、オレは我儘だ! 我儘の極意とでも呼びやがれ」
漫画版『ドラゴンボール超』生残者グラノラ編でベジータが破壊神ビルスとの修行で破壊の技を身につけ、グラノラとの戦いで目覚めた姿。
戦闘力は超サイヤ人ゴッドss・進化を遥かに上回るが、最大の特徴はダメージを受け、それにより高まった闘争心に応じて戦闘力が上昇し、尚且つ高まる力に上限が存在しないというものある。
ただし、受けたダメージは回復する訳ではない為、力の上昇率を上回る程の格上相手には強くなる前に倒されてしまうという弱点もある。
見た目は後ろ髪が少し伸び、超サイヤ人3の様に額の骨が隆起し眉毛は消失。虹彩が透き通り瞳孔が色濃く目立っているのが特徴的。
髪の色は、暗めの紫。
また、作中では左耳にはビルスたち破壊神と似た耳飾りをしている。これは破壊の技を使う者の証である。
孫悟空が、ウイスら天使や大神官らが使用する技である身勝手の極意を身につけたのに対して、ベジータはビルスなどの破壊神の技を身につける形となった。それに伴い、ビルスが行う「破壊」も使用可能に。
海外での表記は「UltraEgo」(うるとらえご)。
※ちなみに漫画版では孫悟空も「破壊」を使用しているが、こちらは見様見真似で行ったものであり、ビルスやベジータのそれには遠く及ばない。
名前の由来
「我が」「儘」に、即ち自分の思う通りに動くと言う意味合いでそう名付けられたと、とよたろう先生の対談により判明。
「身勝手の極意」と対を成す「我儘の極意」、しかし言葉としては同一の意味を成す「身勝手」と「我儘」。この関係性が面白く採用したという。
使用場面
かつてサイヤ人に滅ぼされたシリアル人の生き残りグラノラとの戦い。
孫悟空を倒したグラノラと交戦。超サイヤ人ゴッド超サイヤ人・進化と破壊の技で戦うも、宇宙一となったグラノラには通用せず追いつめられる。
しかし、戦いの中で成長を続けるベジータは、戦いの高揚感から血を滾らせる。自分のため、純粋に戦闘を楽しむために、遂にその力を覚醒させる。
発動した我儘の極意。本能にのみ突き動かされる力には上限は無く、先程まで劣勢を強いられていたグラノラをひたすら追いつめる。さらに、わざと攻撃を喰らうことで闘争心を燃やし、戦闘力を高めていく。
その後も戦いの最中に幾度もの攻撃をその身に受け続け、力を高めていく。そして、孫悟空の身勝手の極意に対抗し、自らの姿を『我儘の極意』と名付ける。
追いつめられるグラノラは、フリーザ軍のイチ戦闘員なんかに負けないと奮起するも、そんな彼に自分たちもフリーザと敵対していることを伝える。
だとしてもサイヤ人がシリアル人の仇には変わらないと述べるグラノラと、別段同情など欲していないベジータは再び激突。シリアル人の集落跡地を破壊する程の激戦を繰り広げる。
ダメージを負うと高まる力だか、さすがに攻撃喰らい続けるのは酷であり、ベジータも限界が近づいていく。しかしグラノラは俄然やる気で、それを終わらせるべく巨大な破壊のエネルギー弾で彼を破壊しようとする。
が、強くなるのはベジータだけではなかった。
追いつめられたグラノラは覚醒。右目のみだった狙撃能力は左目にも目覚め、ベジータの攻撃を撃ち消したのである。ドラゴンボールで手に入れた宇宙一の力を引き出したグラノラ。対してベジータは蓄積したダメージで既に限界を向かえており、追いつめられた末にとうとう変身が解かれてしまう。
傷を回復し、助太刀に入る孫悟空のおかげで難を逃れるが、それでも1人で挑もうとする。
そしてグラノラに、復讐が生きる術ならそれを受け入れると述べると、再び発動。
グラノラを吹き飛ばし、戦場はシュガ人たちのコロニーへ。グラノラの腕に噛みつき抵抗するも、至近距離による連続射撃を喰らい、遂に再び我儘の極意は解除されてしまった。
余談
初登場時では正式な名称は出てきておらず、読者からは破壊神ビルスや、以前アニメ版で登場した破壊神トッポの名に倣い「破壊神ベジータ」と読者の間で呼ばれていた。
のちにベジータが作中でこの姿を身勝手の極意に対して「我儘の極意」と名付けたことで、名称が判明する形となった。