ハヌマンラングール
はぬまんらんぐーる
旧世界サルの一種。主に東南アジアに生息している猿である。
概要
霊長目オナガザル科コロブス亜科に属するサルの一種。インド、パキスタン、中国、バングラディッシュ、ネパール、そしてスリランカに生息する。
伝説の風神・ハヌマーンの名が冠せられた通り白く美しい毛並みを持った猿で、顔や手足は黒い。知能が高く人を恐れない性格のため、生息地では神(ハヌマーン)の使いとして大切にされ、人に害をなすアカゲザルを撃退するために飼われることもある。
基本的に生息地は低地もしくは標高3500m程度までの高さの山で、草食。
ハヌマンラングールは霊長類では珍しく雄が娶った雌の連れ子を皆殺しにする習性(他の動物だとライオンやカバなどで見られる)を持っているのも特徴。
同時に、特定の条件下で幼体を殺すという行為が世界で初めて確認されたサルとしても知られる。
なお、ラングールはサンスクリット語で「痩せた猿」、ヒンディー語で「長い尻尾」を表す。
ちなみに母をたずねて三千里に登場するアメデオのモデルはハヌマンラングールである。(また、原作のアメデオのモデルは南米に生息するフサオマキザルとなっている。)