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エラスモテリウムの編集履歴

2022-01-28 17:35:19 バージョン

エラスモテリウム

えらすもてりうむ

哺乳綱奇蹄目サイ科に属する大昔のサイの仲間。

概要

体長4.5mにもなる巨大なサイで、名前は「皿の様な獣」を意味する。体格のわりに脚は長く、のごとき巨体ながらものように素早く機敏に走れたとされる。

当たり前だが草食動物で、エナメル質が模様のようになった高い奥歯のおかげで堅い植物でもおいしくいただけたようだ。

ちなみに「歯が高い」というのは、歯そのものが長い(普段は大部分が歯茎に埋まっていて、すり減ると少しずつせり上がってくる)ということ。我々人類のような歯は「歯が低い」と呼ばれる。

 

生息年代は更新世前期~中期(大体150万年くらい前)で、生息地はロシアをはじめとしたユーラシア大陸。やはり当時も寒かったらしく分厚い毛皮を持っていたが、氷河期に生きていたコエロドンタとは全くの別種(エラスモテリウムより前に現れてはいたが)。

絶滅した原因として気候変動が有名だが、近年の研究では人類と共存していた可能性が指摘されており、コエロドンタやマンモスのように人類の狩猟も影響していたかもしれない。

 

最大の特徴は角である。現代のサイの角は鼻の方にあるが、エラスモテリウムの場合はの上()にあった。生えていた箇所は骨の表面がザラザラしているのでそれがわかったのだ(現在のサイも同じ)。名前もその生えていた箇所が皿のように見えた事に由来している。

残念ながらサイの角は毛と同じケラチンのため化石には残っていないが、生えていた箇所から推測すると最大で2mに達したとみられている。その容姿から一角獣ことユニコーンのモデルにもなったとされる。


我が愛しのエラスモテリウム

だが2021年になって、角が生えていた箇所は空洞になっており、2mもの巨大な角を支える程の強度はなかったとする説が提唱された。

この説によると、生えていた角は現在のサイより短かったが、空洞化していることで嗅覚が発達し大きな鳴き声を出すのに適した構造だったらしい。太く頑丈な首も大きな角を支えるというよりも、大きな頭を下に向けて動かし、近縁種より発達した嗅覚で植物の根や地下茎を探すのに役立ったのではないかといわれている。


関連タグ

哺乳類 奇蹄目 サイ

サイ科

エラスモテリウムオルフェノク

サイクロプス(ゾイド)

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