概要
体長4.5mにもなる巨大なサイで、名前は「皿の様な獣」という意味。皿……?
当たり前だが草食動物で、エナメル質が模様のようになった高い奥歯のおかげで堅い植物でもおいしくいただけたようだ。
ちなみに「歯が高い」というのは、歯そのものが長い(普段は大部分が歯茎に埋まっていて、すり減ると少しずつせり上がってくる)ということ。
我々人類のような歯は「歯が低い」と呼ばれる。
生息年代は更新世前期~中期(大体150万年くらい前)で、生息地はロシア。
やはり当時も寒かったらしく分厚い毛皮を持っていたが、氷河期に生きていたケサイとは全くの別種(エラスモテリウムより前に現れてはいたが)。
現代のサイの角は鼻の方にあるが、エラスモテリウムはなんと目の上(額)にあった。それも2mもありやはり現在のサイよりデカい。
その角は巨大な毛の束なので化石には残らないが、生えていた所は骨の表面がザラザラしているのでそれがわかったのだ(現在のサイも同じ)。名前の由来もその生えていた所が皿の様な容器に見えた事から付けられたと考えらる。
体格のわりに脚は長く象のごとき巨体ながらも馬のように素早く機敏に走れたとされる。
その容姿から一角獣ことユニコーンのモデルにもなったとされるが、気候変動のほか、人間との接触で絶滅させられることとなったという。