人物
1~5話に登場。城北大学の水泳部のコーチ。葦原涼は彼のもとで水泳に励んで才能を開花させ、彼もまた涼の将来を嘱望していた。バイク事故からの復帰や大会での涼の異変に対しては親身になって接し「家族だと思って何でも相談しろ」とまで声をかける。しかし、涼の正体を知ると恐れをなして態度を一変させ、この件に対する相談を持ちかけてきた涼と会う約束をしながら、居留守を使い他の部員たちに門前払いさせる。その部員たちにその対応の理由を問いただされると「知らん!俺は・・・何も知らん!」とばかり言っていた。その後は徹底して涼を拒絶するようになる。
備考
確かに一般人にとっては教え子が人外の存在になってしまうというのは想定の範囲を大幅に超える出来事であろうとは思う。が、涼の不器用で優しい心根と仮面ライダーギルスとして活躍を知っている人間にとっては確実に不快感を覚える人間である。
事故に近い形とはいえ、身内を死に追い遣った人間の親族である翔一を見捨てなかった美杉義彦とはまさに対照的である。
「人外の存在への変身」という大学水泳部の1コーチの手に余りすぎる問題であったとはいえども、それに苦しむ教え子を自身の己の弱さから敬遠して拒絶、一方的に見捨てたのは紛れもない事実であり、普通の人間又は偽善者及び人間のクズとどう捉えるかは個人の自由である。人間の弱さを表現するという意味では物語に必要な人間かも知れないが…
関連タグ
ハリー・メイソン…ゲーム『サイレントヒル』の主人公。美杉同様に家族という言葉が口だけではない人間の見本の様な人間である。両野が涼の事を忘れて生きるか彼との事を悔やみ続けて生きるか知らないが、彼は自分の事を知っている人間に多かれ少なかれ、美杉やハリーといった自身の情愛を貫ける強い人間の引き立て役として扱われるのである。