解説
漫画「2.5次元の誘惑」のキャラクター。
9月9日生まれの高校3年生。主人公・奥村が通う高校の副生徒会長を務める。
そして、奥村にとっては、小学生時代の幼馴染であり、初恋の相手かつフラれた相手でもある。
つややかな黒髪(単行本表紙カラーでは綠がかっている)を伸ばしている。
高校生らしからぬ、むちむちとした豊満なナイスバディを誇る。
どの生徒に対しても優しく、困っている人間を見つけたら助けずにはいられない。時には泥やゴミにまみれたり、怪我のリスクがあっても、構うことなく手を差し伸べるそのありようから、全校生徒から「聖母」と呼ばれ慕われている。
一日も学校を休んだこともなく、学業優秀、品行方正で、まさに学生の見本ともいえる完璧超人。
というのは表の顔で、実は、奥村やリリサに負けず劣らずの重度の二次元オタク。
NL・BL・GLのどれも嗜み、ファンタジーもSFもラブコメも何でもござれの雑食系。
加えて、自室は荒れに荒れ放題の汚部屋であり、寝るときは全裸という、学校での姿とは全く逆の私生活を送っている。
そんな彼女の本性を、今まで学友はもちろん、家族でさえも知らなかった。その原因は、まりなの母親にあった(後述)。
先述したように学業優秀で、壊滅的なリリサに教えてあげるほど。
オタクスキルも上級で、漫研でのオタク大喜利に何でも答えられるほど。
また漫画を描いており、文化祭編では自分たちが着るオリジナル衣装のデザインを手がけた。
略歴
文化祭編にて劇中初登場。ただし、これまで何度か奥村の回想という形で登場していた。
文化祭を控えた漫研部に、会長の瀧翠理とともに現れ、奥村と再会する。
(同じ高校で1年半以上過ごしていたが、互いに認識していなかった様子)
その際、奥村と「まーくん」「まり姉」と呼び合い、二人が幼馴染であることが漫研のメンバーに露呈した。
また美花莉は、二人の様子から、まりなが奥村をフッた初恋の相手であることを推測する。
その後、生徒会の会議で生徒会の出し物が「コスプレ喫茶」に決定、翠理の提案で漫研の協力を仰ぐことになり、意図せず奥村との接触が増える。
衣装のデザインを出し合う中、予想外の絵の上手さとデザイン性から、まりなの案が採用されることになる。
後日、体調を崩して学校を休んだところ、奥村とリリサが見舞いに来て、オタクであることが二人にバレてしまう。
まりなは、教育ママである母親の期待に応えるため、いい子として振る舞って褒められるのが嬉しいため、優等生を演じてきたと自らを卑下する。
そんな彼女に奥村は、ネグレクトに遭っていた自分に声をかけてくれたり、学校で他の生徒のために動けるまりなの優しさは、演技ではなく本物だと告げた。
まりなは、高校生活を嘘にしないために、自分のオタク趣味を漫研や学校の生徒たち、そして何より両親に明かしたいと、自らが望む、真のオリジナル衣装を考案。
紆余曲折はあったものの、文化祭当日、まりなはその「猫耳メイドナース」衣装をまとい、両親の前で見事にステージをやり遂げた。
また文化祭への日々を通して、疎遠だった奥村との関係を修復。
子どもの頃に奥村を振ったのも、奥村が好きなのは「演じていた自分」ではないかという疑念からだった(当初は「どう答えていいかわからなかった」と説明していた)。
だが、奥村には本当の自分をさらけ出しても良かったと気づき、こうして一緒に過ごしたことで、今度はまりな自身が奥村に恋愛感情を抱くようになった。
余談
第1話の見開きカラー扉絵にて登場した黒髪の少女は、まりなと思われる。