機体説明
ドム・フュンフをベースに陸戦用のドムやトロピカルテストタイプの運用実績をもとに改良された、砂漠・熱帯用の機体。
脚部に防塵フィルターが装備されている。目くらまし程度にしか使えなかった胸部ビーム砲は装備していないとされるが、拡散ビーム砲の装備を記載する資料もあるなど諸説ある。
トローペン (Tropen) はドイツ語で熱帯の意で、英語の「トロピカル」に当たる。
プラモデルの広告などでは、アルファベット表記がTroopen(トルッペン)になっているものがあり、また劇中のセリフで英語風に「トルーペン」とも発音することから、ドイツ語で「騎兵仕様」とする見方がある。
しかし実際は「隊」の意であり「ドム戦隊」という意味になる。これとは別に「トローベン」という誤記も見られる。
ちなみに脚部に増設されたホバー用サンドフィルター付き吸気口は、ドイツ空軍のBf109G戦闘機の熱帯仕様の過給器用空気取入口に装備されているものと全く同じデザイン。
劇中では殆どの機体がラケーテン・バズか90mmマシンガンを装備しているが、アルビオンと交戦したうちの1機がザク・バズーカを装備している。またシュツルムファウスト装備の機体も多い。
メイン画像は熱帯などでに配備されたカラーリングで、砂漠用のサンドブラウンカラーも存在する。
名シーン
『ガンダム0083』第1話において、ガンダム試作2号機を奪取するアナベル・ガトーを援護するためトリントン基地に陽動を仕掛けた際、連邦軍が鹵獲・使用していたザクF2型をみて、パイロットのゲイリーが
「連邦に降ったのか…その姿は忍びん」
のセリフと共にザクを一刀両断するシーンは有名。
関連イラスト
関連機体
ドム・フュンフ
ジオン公国軍のドムを改修した重モビルスーツ。型式番号MS-09F。「フュンフ」はドイツ語で「5」を意味する。
詳細はドム・フュンフを参照。