概要
白亜紀後期のオーストラリアに生息していた鳥獣脚類メガラプトラに属する獣脚類。
学名の意味は「南の狩人」 。
ティタノサウルス類のディアマンティナサウルスやウィントノティタンと同じ場所で化石が発掘された。
発見された化石は断片的だが、肋骨や手足、下顎などが確認されている。前肢が著しく発達しており、純肉食恐竜としては体に対する前肢の比率が最大級であった。
2015年にはCTスキャンした3Dデジタルモデルを用いた研究で、前肢の可動範囲はティラノサウルスやアロサウルスより大きく、ドロマエオサウルス科と同程度であったらしいことが分かっている。
長く重い腕との釣り合いを取るため尾は長かったと想像され、発達した脚の筋肉がつくことによって驚異的な速度で走れた可能性もある。
グアリチョなどとの比較から、よりアロサウルス科に近い種とされたが、グアリチョの分類が二転三転しているため現在あまり支持されておらず、メガラプトルの仲間ではないかと言われている。
余談ではあるが、「南極アロサウルス」などと呼ばれていたオーストラリアの獣脚類(通常オッシー)はアウストラロヴェナトルかそれに近縁なメガラプトラであると考えられている。