概要
『Dead by Daylight』に登場するサバイバー(生存者)の一人。
2017年5月12日にリリースされたDLC『Chapter IV: "Spark of Madness"』にて追加された。
本作初の中国人のキャラクター。
発電機の攻防に優れた能力を持つ生存者。
霧の森に迷い込む前はeスポーツで活躍する女性プロゲーマーとして活動していた。
何処かあどけなさの残る容貌と可愛らしいファッションもあり、女性サバイバーの中でも特に人気が高い。2018年にtwitterで行われた非公式人気投票の生存者部門1位を獲得している。
人物
色白でスレンダーな黒髪少女。
他者と深く関わろうとしない一匹狼で、イメージビジュアルの踏ん反り返った腕組みポーズが彼女の勝利に貪欲な性格を表している。後のアップデートで待機モーションでもこの腕組みポーズをするようになった。
衣装
ぴっちりとした短パンと左袖に「玖」と書かれたスポーティーなポロシャツは所属しているeスポーツチームのユニフォームで、背中には「LASER BEARS」の名の通りオプティックブラストでも発射しそうな横一筋の目をしたメカのクマが描かれている。
普段着はストライブシャツの上に暗い色のカーディガンを羽織った地味目な衣装。
人皇战袍
イベントで限定配布された衣装で、英語名は「Lazer Bears Victory Polo」。
直訳すると「神の鎧」みたいな意味になってしまうが、「人皇」はトッププレイヤーなどに付けられる異名、「战袍」はユニフォームを現す。
デザインは金色をベースにした色違いだが、背中のチームエンブレムの下に書かれていたチーム名のロゴが「人皇」に変わっている。
背景
子供の頃、親からはじめてコンピューターゲームを与えられて以来、ゲームの魅力に引き込まれ連日ゲームをして過ごしていたが、ある日とうとう両親からゲームを取り上げられ、勉学に勤しむように叱られてしまう。ゲームを否定されたことで両親と反目したフェン・ミンは、今度は外のネットカフェやLANパーティに入り浸るようになり、ますます両親と疎遠になっていった。
一人っ子であるにも関わらず家では厄介者扱いされる彼女だが、オンラインゲームの世界ではそのテクニックで尊敬を集める存在となり「シャイニングライオン(輝く王獣)」と通称され、ついには有名eスポーツチーム「LASER BEARS」からの勧誘を受け、チームの寮で暮らし始める。
両親や世間が害悪だと否定するコンピューターゲームの素晴らしさに理解ある仲間たちとの生活は、彼女にとって「聖域」と呼べるほど居心地の良い環境であった。偏見や抑圧から解放されたことで、フェン・ミンは本格的にゲームスキルの向上に打ち込み、ついにはプロゲーマーの頂点に君臨し、多くのファンからの羨望を集めた。
王者の座を保たんとするプレッシャーからフェン・ミンは、連日寝る間も惜しんで練習を続けたが、結果的にそれは現実の彼女の肉体に過剰な負荷を強いることになり調子を崩しはじめ、その思いとは裏腹に負けが込むようになっていった。このままではファンを失望させ、両親らゲームを否定した人々も見返せないと焦燥し、更に睡眠時間を犠牲にするという悪循環を繰り返した。
自暴自棄になって夜の街を彷徨い歩くうちに意識が途切れた。
そして、終わることのない悪夢の世界で目をさますことになる。
性能
発電機の攻防に長けているが、公式の紹介文ですら負傷者を見殺しにするくらいには協調性ゼロ。
固有パークのほとんどは発電機に関わるものであり、仲間が一緒にいると邪魔になる能力のため、能力を活かすためには単独行動を強いられる。
扱いやすい能力で取っつきやすいが、否が応でも仲間との連携を求められる本ゲームにおいて、状況に応じての取捨選択が常に求められる中・上級者向けのキャラクター。
固有パーク
テクニシャン(Technician)
「これステルスするから(I'm gonna stealth this one.)」
自分の発電機修理の音が聞こえる範囲が8m減少。さらにスキルチェック失敗時の騒音通知を30・40・50%の確率で無くす。(進捗は後退)
隠密修理パーク。修理の雑音をほとんど聞こえなくでき、おまけ程度だがスキルチェックでのミスで通知がいかなくなる(ことがある)。メインの修理音減少は、テクニシャンを持っていない他の生存者と一緒に修理していると音漏れするため隠密修理をする場合は1人で修理しなければならない。
しなやか(Lithe)
「おこなの?(U mad?)」
障害物を走って乗り越えた後の3秒間、移動速度が150%になる。
このパーク効果が発動すると60・50・40秒間は疲労状態となる(※)。
条件付き全力疾走。窓枠や板はある程度生成されるため腐りにくく一気に距離を離せる。いつ使うかをある程度選べるためこちらを採用する人もいる。以前はチェイス中でなければ使えなかったため奇襲にめっぽう弱かったが、アップデートで非チェイス時にも発動できるようになった。だが、今の仕様でも咄嗟の使用は難しいので慣れた人向け。
警戒(Alert)
「私トゥルーサイトあるし(I have true sight.)」
殺人鬼が板または発電機の破壊を行うと、殺人鬼の姿を3・4・5秒間可視化する。
かなり使いやすい索敵パーク。初心者から上級者でも活躍できる高性能で、慣れた生存者ならこれで「殺人鬼が誰か」「その後の進行方向」「発電機か板のどちらを蹴ったか」まで知ることができる。
欠点は「自分にしかわからない」「発電機や板をあまり蹴らないキラーだと効果が薄い」という理由で発動がまばらになってしまったり仲間と孤立してしまう可能性がある。
余談
同DLCで実装されたキラー(殺人鬼)「ドクター」は、中国でネット依存症患者に対して拷問紛いの電気ショック療法を行使した実在の精神科医をモチーフとしており、当時の患者にはフェン・ミンのような少年少女が多かったとされている。つまり彼女は電気ショック治療の被害者達のアバターとして構想されたサバイバーだと考えられている。
関連イラスト
関連タグ
SoulatStake/灵魂筹码:中国版DbDと呼べるホラーゲーム。
Laurie Strode(ローリー・ストロード) → Feng Min(フェン・ミン) → David King(デイビッド・キング)