概要
元々は単に「障害児」の略称として主に関西で使われていたが、その用途は派生元とは少し異なり、現在では専ら罵倒語として使用され、基本的には「頭の悪い人」「非常識な人」「愚かな人」「正気ではない人」「障害者の別称」のことを指して使われる。
日常生活におけるガイジ
限られた地域、さらには元々の意味でも日常で使うことを躊躇われる言葉だったにも関わらず、ある保育士志望の女性がTwitter上で使用し、発言者が保育士志望者だったというギャップ、また悪口としての汎用性の高さから、若者を中心にTwitterや掲示板などを介して全国的に普及してしまう結果となった。
インターネット・SNS上におけるガイジ
このように、まとめブログや掲示板、Twitterなどを中心に、話の合わない意見、理解できない相手に対して「ガイジ」を使うユーザーが散見されるが、これは人間性を疑われかねない立派な人格攻撃である。たとえ親族や友人関係であっても控えるべき言葉であり、特に実際に障害を持つ相手には絶対に使ってはならない。
当然だが、ピクシブ百科事典の中でも使ってはならない。
実生活上でもネット(SNS)上でも、人間関係で揉め事を起こしたくないのならば使用するべきではないし、思考・性格は人それぞれである。たとえ理解できない相手であるからといって貶すのではなく、まずはこちらから相手を理解しようとするか、話が通じない、分かり合えないと判断した場合は、今後は関わらず相手にしない姿勢も大切である。
使用した事による処分
インターネット上での発言から、SNSを使用していた発言者が処分される例がある。
2022年2月にプロゲーマー・たぬかな選手の「(身長が)170ないと、正直、人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら、生きていって下さい」発言から連鎖する形で彼女と同チームのコバトン選手がTwitterでしていた「ガイジ」「池沼」「ホモ」といった差別発言が発掘され、彼もたぬかな選手同様スポンサーから契約を切られる事になった(CYCLOPS athlete gaming、たぬかな選手に続いて「Kbaton」選手との契約解除を発表 過去の“差別用語スラング”発言で物議)。
彼は匿名アカウントですらない、顔写真を載せた公式アカウントで一連の差別発言をしていた。それだけ「ガイジ」等のスラングがカジュアル化していた事の現われとも言えるだろう。
外国語では
日本語は外国語と比べて人を侮辱する言葉(卑語)が相対的に少ないという説があるが、日本語の「ガイジ」にニュアンスの近い言葉は外国語においても往々にして見受けられる。
ご覧のとおり、どれも日本の「ガイジ」に勝るとも劣らないインパクトを持っており、メディアにおいては基本的に忌避される傾向にある。
英語の"retard"は豊富な派生語を持ち、接頭辞のre-をfuckに変えた"fucktard"、リベラリストを卑下した"libtard"、迷惑メールを送ってくる人を指す"spamtard"などがある。ざっと翻訳するとそれぞれ「クソガイジ」、「リベラルガイジ」、「スパムガイジ」程度の語感。
韓国には慶尚南道に起源を持つ「病身舞」という伝統舞踊が存在する。ちなみに韓国では병신(病身)という言葉を障害者に使用した結果告訴され、侮辱罪で起訴された事例がある。애자(碍者)のほうはこの言葉が流行していた2000年代初頭、使用を控えようというマスコミや障害者団体を中心としたキャンペーンが成功し、現在ではあまり耳にしなくなってきている。しかし、ほか二つは今でも使われ続けている。