概要
『勇者王ガオガイガー』の次回作として想定されていた作品。
『ガオガイガー』や前々作『勇者指令ダグオン』とシリーズ的に変化球が続いたためか、今作におけるコンセプトとしては、人間と融合するメカではなくデジタルカメラや双眼鏡、拳銃などの身近なアイテムや玩具が、1等身のデフォルメロボへと変形。さらにこれが事件が起こると巨大化し、ロボット怪獣や動物・乗り物型サポートメカと合体することでリアルな等身のロボットとなるというものである。
このデフォルメロボは1/1サイズとして主人公の少年と行動を共にするなどと設定されていたようで、勇者シリーズの基本コンセプトである「純然たる子供向けアニメ」「少年とロボットの交流」といったある種の原点回帰を狙った作品であった。
しかし『ガオガイガー』が平均視聴率2%台を叩きだしてしまったことで、キー局から継続を拒否され勇者シリーズが終了。今作は日の目を見ることなくお蔵入りとなった。
一般的に勇者シリーズがガオガイガーで終了予定だったとされているが後年に出た各種書籍において次回作として存在が示唆されていた。一方で『黄金勇者ゴルドラン』のDVDボックス附属の解説書にて「ゴルドランの没案」と書かれていたりとはっきりしなかったが、2021年のイベント「超勇者展」にて正式にガオガイガーの次回作と公言された。
あらすじ
残された資料によると、次のようなあらすじだったとされている。
地球をゴミだらけの惑星にして移住しようともくろむ昆虫型宇宙人ワルダーク軍団が侵略を開始した。
探偵ごっこが好きな小学一年生の少年、宝健一はある朝目を覚ますと自室がロボットたちの基地に改造されていることに気づいた。
机の中は指令室、おもちゃ箱は格納庫となり、健一の持つ日用品や玩具たちは意思を持つロボットとなっていた。
ロボットたちは健一に地球に危機が迫っていることを知らせ、協力を要請。こうして健一やロボットたちとワルダーク軍団の戦いが始まった。
関連項目
黄金戦士ゴールドライタン・1981年タツノコプロ製作のロボットアニメで、普段はライターサイズに小型化し、緊急時には元の大きさに巨大化して戦う、フォトグライザーの先祖になる筈だった