プロフィール
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物で、ソニトゥス学院高校(通称ソニ学)の吹奏楽部に所属する女子生徒。フルート担当。主人公の神峰翔太と同学年。鳴宛高校におけるフルートのパートリーダーである吹越花澄の妹である。
神峰翔太に見える「心」の形は「団扇を持って扇いでいるハート」。
姉である花澄のフルート演奏に憧れて、姉を追うようにフルートを始める。姉と比べられて厳しい評価を受けていたが、それでも姉は自慢であり目標でもあった。
しかし、中学の時に「姉を超えられないならフルートを止めるべき」と周りに諭されてしまう。聖月本人は構わず続ける意志だったが、尊敬する大好きな姉が、後のコンテストで手を抜いて自分に勝ちを譲ったことにショックを受け、その時に「音を聴くと味を感じる」味覚の共感覚に目覚める。
以来、才能に蓋をした姉の演奏を「苦い音」と称して花澄を軽蔑し、姉妹仲が悪くなってしまっていた。
曲山・クリストファー・晴海とは同じ高校の先輩で、よく一緒に行動している。ちなみに晴海のあだ名である「キョクリス(先輩)」と名付けたのは聖月であることが小説版で明かされている。
人物
穏やかな姉とは対照的で、やや気の強い性格。
小説版では部内の空気が悪くなるのも構わずに、ダメな演奏をする先輩に文句をつけたりしている。
共感覚の影響からか、よく舌を出している。
能力
コンクールでも様々な賞を獲得していることからフルートについては確かな実力を持つ。
作中では楽譜を見てどんな曲か感じるなど、共感覚とも上手く付き合っている様子。
活躍
天籟ウィンドフェス前に、神峰が花澄と共に立ち寄った音楽店で初登場。偶然出会った花澄に悪態をつくが、その悪態で何かを煽っているように感じた神峰に何を感じているか尋ねられ、さらに煽っている対象が花澄であることに触れられると、花澄との過去を神峰に聞かせた。
ウィンドフェス本番の演奏曲は聖月のフルートがメインを張る曲で最大の賛辞を観客から受けて見せる。
そして神峰たちの演奏を舞台袖で聴くことになったのだが、演奏直前で花澄から突如「さよなら」を告げられる。そして始まった演奏で、かつて憧れた過去以上の演奏が花澄から放たれた。その演奏を聞いた聖月は感極まって涙を流し、演奏終了後は真っ先に花澄の胸に飛び込んで和解した。
ウィンドフェスの演奏会終了後の打ち上げパーティーでは、神峰や刻阪響が注目されるようになったことを告げる。姉との和解後は、文字通りライバル心に火がつくようにもなった。
アンサンブルコンテストにも出場していたが、少人数による不得手というのもあってだが西関東大会で代表を逃し、全国大会では敵情視察に訪れている。そこで神峰や伊調鋭一、さらに西関東大会で全国の行く手を阻んだ叉山兄弟と顔を合わせ、吹奏楽コンクールで競い合おうと誓う。
新年度からは副部長となっており、花澄や神峰のいる鳴宛高校に対して闘争心を燃やしていた。
吹奏楽コンクールの県大会で鳴苑高校と激突。大会では花澄を超える演奏を見せており、神峰の「目」には戦女神となった花澄の装備を破壊する、「巨大な二つの扇を携えた聖月自身」となる「心」が見えた。だが、金井淵涼が一進一退の激戦の末に晴海を負かしたことで、ソニ学は西関東大会出場を逃した。
県大会直後、「心」がかき乱されるほどの怒りで天籟や竹風に怒鳴り込み、鳴宛高校にも食ってかかる。神峰からコンクールへの想いに、姉に勝つこと以上の何かがあることを告げられると更に怒りを見せるが、駆け付けた晴海に抱きしめられて「もういいんです」と伝えられる。そこで引退してしまう晴海と別れたくないという本音を晴海の前で吐き出し、鳴宛高校のメンバーに怒鳴り散らしたことを謝罪した。
謝罪もあって姉との仲が悪くなる事もなく、時々取り留めのない電話をしている模様。その中で花澄から「フルートの二重奏(デュオ)をやりたい」と提案された時は思いっきり喜んでいた。
小説版では晴海との出会いや、本編の後についても描かれている。
その中で晴海を水着選びに付き合わせているが、その理由が「大学でヨーロッパに行ってしまう晴海と想い出が作りたい」というものであったことを告げているなど、本編では見せきれなかった仲の良さが綴られている。