CV:千田義正
登場話:第9話「2人のG3」第10話「銀の点と線」
概要
『仮面ライダーアギト』第9話、第10話に登場するタコに似た姿を持つ超越生命体。フォルムはどことなく七福神の寿老人を思わせる。
モリペス・オクティペスという個体名を持たされている。意味は“柔らかい8本足”。身長220cm、体重178Kg。
闇の力が恐れるアギトとしての力を覚醒した者たち=超能力者の抹殺を使命としており、コンクリートやアスファルト問わずに地面に巨大な池を出現させる能力を用いて、そこへ対象者を触手で引きずり込んで溺死させる不可能犯罪を引き起こしていた。
更に再生能力を持っている為、細胞が一片でも残っていれば強化再生復活を遂げることが可能だが、再生するには何らかの条件が必要らしい。なお、再生の具体的な条件は不明である。
劇中、超能力者の親子を襲撃し、父親の殺害に成功。続いて生き残った子供を襲撃しようとするが、通報を受けて駆けつけたG3のGG-02『サラマンダー』を受け一度は倒される。
しかし再生能力で時間経過と共に徐々に肉体を再生させ、頭部の修復が完全に終了した時点で一気に肉体を再生させ強化復活。
再び超能力者を襲撃し始め、駆けつけた北條透の装着するG3と交戦し、全ての攻撃を無効化して追い詰める。
その圧倒的不利な状況で追い詰められた北條は恐怖のあまりに命令を無視してスーツを脱ぎすてて敵前逃亡してしまい、今度は怪人の気配を察知して駆けつけた津上翔一=仮面ライダーアギトと交戦。
激闘の末に最後は『ライダーキック』を受け爆散。今度は条件が整っていなかったのか、あるいは彼の力で全ての細胞が死滅したのか、再生復活すること無く完全に滅ぼされた。
小説版では男性を公園で溺死させたところを、駆け付けた葦原の変身したギルスに倒された。こちらでは再生能力は発揮せず、ギルスクロウとギルスヒールクロウを同時展開した回転切りで触手を切断され、かかと落とし脳天を貫通されて絶命するというグロテスクな最期になっている。
余談
デザイン画には「柔を司るロード」と書かれている。
デザイン担当の出渕裕氏曰く、服飾のイメージは「特に具体的なモチーフは無かったと思う」とのことで、頭部はタコに合わせつつ、古代バビロニアやエジプト神官の被り物をイメージしたものとなっている。
また、鼻が尖っているのはカラストンビ(タコやイカの口)を意識したため。(『完全超悪』より)
関連項目
アンノウン(仮面ライダーアギト) ロード怪人 タコ 仮面ライダーアギト