概要
『GEAR戦士電童』に登場する、知的生命体の絶滅を目論むロボット帝国。
太陽系外から衛星や防御機構を次々と破壊し、月面に本拠地となる移動要塞「螺旋城F-18」を構え、配下の機獣を送り込む。劇中では単に「ガルファ」もしくは「ガルファ帝国」とも呼ばれる。
作中のヒエラルキーとしては
皇帝>皇子≧ゼロ>ラゴウ>螺旋城>機将>機士>重機獣>機獣>機兵
となっているようである。
大半は体のどこかに三角錐を初めとする図形の要素や、赤い目を持つ。また機械であるために性別は存在せず表面上の形だけである。
その正体は、惑星アルクトスの自然を管理するコンピューター「アルファ」が幾世代の演算を経て「人間こそが自然を破壊する元凶」と結論付け、バグによって暴走した姿。「ガルファ」と名乗り、人間に対して反旗を翻した。アルクトス歴星記4085年の争乱で、アルクトス人は皇家の一部を除き大半が虐殺。更に掃討戦で生き残りを殲滅していく。
アルクトス滅亡後は全ての知的生命体の抹殺と共にメモリーに残された伝承を頼りに宇宙船メテオで脱出したベガを伴った電童&データウェポンの奪取及び機械の解放と進化、そして全宇宙の支配を目論み、幾つもの生命溢れる銀河系を滅ぼし、遂には地球に目をつける。消滅した惑星はチップの核を依り代に螺旋城へと変貌し、一戦力とするも、失敗が続けば皇帝の判断で否応なしに処断消去され、次の後任へ引き継がれる。
螺旋城陥落、第一皇子アルテアの寝返り、第二皇子スバルの改心等もあり、しびれを切らした皇帝は本星ごと太陽系に襲来。1000基の螺旋城と攻撃衛星で地球を滅ぼそうとするも、最後のデータウェポン「フェニックスエール」の目覚めにより、ゼロと皇帝が同時に誅殺されたことにより壊滅。
本星はアルテアを中心としたアルクトス人残党のものとなり、王政復古が為され地球と友好を結んだ。
構成員
皇帝。
- ゼロ/ミデン
親衛隊隊長にして皇帝の分身。命を共有しているため、同時に倒さない限り絶対に死なない。
- ベクター
ゼロが騎乗する重機獣。ゼロが存在する限りすぐさま復活する。
- 攻撃衛星
本星を守る巨大な人工惑星。一撃で星を砕くレーザー砲を装備。
- ラゴウ
ガルファ皇帝のペット。機械を喰らう宇宙怪獣で狂暴かつ身勝手。
第一皇子。凰牙のパイロット。
第二皇子。螺旋城陥落後、ゼロと共に地球を訪れる。
- アルデバラン
アルテアに与えられた戦闘母艦。
前線基地。「螺旋城の主」と呼ばれるAIが指揮権を有する。
- G・アブゾルート
- G・グルメイ
- G・ウィッター
螺旋城に仕える最上級機士「機将」の三人。
「チップ」と呼ばれる分身を人間に擬態させ地球にてスパイ活動を行わせる。
機将が死んだ後、チップはスバルに拾われた。
- 機士
上級戦闘員。
アルクトス滅亡に関与した「六大機士」などが該当。螺旋城陥落後、最早重機獣ではどうにもならないということでゼロにより嗾けられる。
- 重機獣
中級戦闘員。
機獣が悉くDW鹵獲に失敗したため、本当は凶暴すぎるという理由で出し渋られていたが螺旋城により解き放たれる。
重機獣より上の階級は会話が可能。
- 機獣
下級戦闘員。
素体が機械を取り込むことで変形する。そのため、ベースとなった機械の特性を有しており、名前もひねりが無い物が多い。
- 素体兵士(機兵)
鳥のような頭部をした人型で、機械と合体することで機獣になる。
一応会話も可能だが重機獣と比べると片言。
FAを受ければ師団・旅団のレベルで消し飛ばされ、ラゴウには食われまくるなど、ロボットアニメでも類を見ない程悲惨な扱いを受けた敵ロボット。