概要
長編小説であり辺境・王国・帝国・魔国と様々な国家とキャラクターが多数登場する月が導く異世界道中。その登場キャラクター一覧。
🌙主な登場キャラクター
※CVは後述のゲーム / TVアニメ版を記述。
🌙主要人物
深澄真(みすみ まこと)
CV:花江夏樹
本作の主人公。月読様によって異世界に召喚された平凡?な高校生。弓が得意。イケメンな父と美人な母と姉と妹がいる。元々は体が弱かった。
実は両親が異世界出身のヒューマン。両親は異世界の女神と「いつか大切なものを一つ捧げる契約」を交わして地球に転移してきており、この度それの執行対象となった。
地球担当の月読は勇者が必要となった女神からこの契約の実行を依頼され、月読は姉弟から真を選ぶ。しかし異世界の女神は良く言ってフツメンの真を事実上拒否。真にはヒューマン種以外の言語の加護だけを付与、世界の端の危険区域「最果ての荒野」に落とした。
真はそれを哀れに思った月読から空間系の加護と自由に生きていいとの許可をもらい、異世界を歩き始めることになる。
巴(ともえ)
元は「蜃」(しん)と呼ばれていた竜。真と契約したことで人の姿となった。
太古の昔から世界にいる竜の一柱(上位竜)。最果ての荒野の奥地で会えるとされるが実際は大半寝ている。
しかし戦闘になると強力な幻術を使い一方的に精神を攻撃してくるため、戦闘らしい戦闘はほぼしないが負けたことはない。付いた名前が「無敵の蜃」。
オークを助けるために来た真と戦闘になり、幻を見せている間に記憶を探り、その記憶の一部に刺激を受けた彼女は自分から真に降り、彼と共にあることを決める。
霧と幻を操り、記憶と心を読むのが得意。時代劇マニア。
澪(みお)
元は飢餓に支配されていた巨大な蜘蛛の化け物。真と契約して人の姿となった。
かつては飢餓に支配されあらゆる場所であらゆるものを食しては暴れまわり、「災害の黒蜘蛛」とも呼ばれていた。
膨大な魔力を持つ真と出会い、攻撃を喰らい続け、果ては直接噛み付いたことで一時的に飢餓から解放され知能を取り戻した。その間に真と契約を交わし、真から魔力を供給され続けることでその状態を維持している。
人型の時は和風美人。吸収や解析、誘導を得意とする。ニチアサ系にハマった。
識(しき)
ある森鬼に取り憑き陰謀を巡らせていたリッチ。その姿は骨だけと化しているが確かな知性を持つアンデッドモンスター。異世界に渡るための研究をしており、そのために自分の存在をより上位へと変質させるための方法を模索していた。ただモンスター化と長い生の中で目的と手段が入れ替わり、生命の変質を研究するためなら冒涜的手段を厭わないマッドサイエンティストと化していた。
真に破られた後、巴との話で自分の目的を思い出すと共に、資料としていた情報とそこからの考察に対して否定を受け、長年の研究が無意義だったことを知る。あと色々あって真と契約を交わし、男性のヒューマンの姿を得た。回復魔法や洗脳・暗示が得意。
🌙亜空の住人
真が出会った第一現地人。ハイランドオークの女性。見た目は二足歩行の豚。「最果ての荒野」に住むオークの上位種。17歳。
蜃への生贄として献上され狼のような魔物に襲われているところを真に助けられたことが縁で知り合う。
ベレン
CV:辻親八
鍛冶に長け、伝説・神話級の作品を作ったという伝承を持つエルダードワーフの一族で、その中でも腕の良い部類に入る。
災厄の黒蜘蛛に襲われて絶体絶命のところを、真たちに助けられる。巴に亜空と云う安全な土地を提示され、同族の長老を説得し、一族をあげて亜空へ移住、一族のまとめ役となる。
ルグイ
CV:北沢洋
エルダードワーフ。真の魔力を抑える装備を開発している。エルドワの中では使う者を選ぶ偏った研究をしており、変わり者と呼ばれている。
ハルナ、アキナ、ホクト、ミナト
CV:佐藤恵(ハルナ)、大久保瑠美(アキナ)、手塚ヒロミチ(ホクト)
澪の眷属であるアルケーたち。名前は漫画版で付いた。当初は無口だったが、それまで使う必要のなかった言語に不慣れだったためで、共通語や日本語を修得してからはハルナは戦闘、ミナトは各種研究活動、ホクトは大工仕事と忍者修行、アキナは澪と共に料理研究を行っている。
ヒューマンの姿に化身できるため、蜃気楼都市として区画分けされた内部で来訪者を迎えて案内する役を持ち回りで務めている。
CV:田中美海
ツィーゲ近くの森に棲む森鬼。見た目はいわゆるダークエルフ。アクアの妹。
ヒューマンとは敵対しており、自分たちが環境を整えた森林資源を横から掻っ攫う彼ら害獣を駆除するのが仕事。魔法が得意。
電波系不思議少女。なんでも巫女の素質があるらしく神世界の神々の会話を拾ってしまうらしい。
CV:Lynn
ツィーゲ近くの森に棲まう森鬼。見た目はいわゆるダークエルフ。エリスの姉。
エリスと組んで行動しており、森からのヒューマン駆除が仕事。弓が得意。
真面目なお姉さん。優秀だが気まぐれで不可解だが有能な妹に手を焼いている。
モンド
CV:大塚明夫
エリスとアクアの師匠の森鬼。大柄な男性。
先祖返りで異能に目覚めており、格下相手なら相手を生きたまま木に変えられる呪い”樹刑“が扱える。
🌙荒野ベース
最果ての荒野で荒野探索のためのベース。
ただ、あまりに極地なそこは汚職と物価のインフレで過ごしやすいとは言えない。
リノン
CV:二ノ宮愛子
借金に困る少女。姉を人質にされ裏社会の人間に利用されていた。ヒューマン。
マコトがその状況を打破。現在はトアの金庫番として姉をマネジメントしつつツィーゲで労働に勤しんでいる。
トア
CV:久保ユリカ
リノンの姉。シーフ系冒険者。ヒューマン。容姿は真に告白し振られた弓道部の後輩に似ている。
汚職に満ちたベースで嵌められてしまい、薬物で廃人にされてしまう。
リノンがマコトに助けを求めた事で巴と澪により救出、治療を受けツィーゲにて冒険者へと復帰した。
同じく救出されたハザル、ラニーナ、ルイザとパーティ「アルパイン」を組み、荒野に挑むトップ冒険者パーティとして活動している。
ハザル
CV:新祐樹
優男風な錬金術師。ヒューマン。
元はエリート街道を歩いていた水属性魔法使いの学生だったが少々調子に乗って錬金術の秘薬合成に挑戦、まぐれ当たりを引き1発で成功させてしまう。そうして高い株を得た彼はロッツガルドの学園に保護されることになった。しかしその秘薬の研究が進み、既存の魔法薬数種から出来てしまうことが発見され、株は大暴落。居辛くなった彼は逃げ出したが、その時使ったツテが闇社会行き片道切符だったのが運の尽き。最終的にトアと同じく廃人化されていた。
少々足元がおぼつかないこともあるが良い人。
ラニーナ
CV:北守さいか
女ドワーフの戦士。トアらと同じくベースで廃人化されていた。
ルイザ
CV:鎌倉有那
女エルフの弓士。トアらと同じく廃人化されていた。
🌙辺境都市ツィーゲ
最果ての荒野に通じる都市。荒野由来の高級希少素材が納入され、実質商人たちが取り仕切っている。
CV:八代拓
辺境都市ツィーゲの冒険者ギルドの上位冒険者。気の良い兄貴分。
当初は真と対立するも、紆余曲折あって真たちの部下として活動することになる。
巴から指導の末にその血肉を与えられ眷属となった。ヒューマンでも竜でもない存在。
他者の能力を強化する異能を持つ。
CV:井上和彦
辺境都市ツィーゲの豪商の1人。渋いおじ様。
冒険者たちが供給する素材のうち下位のものの流通をよくしようと動いた結果、地元の若手の仕事がなくなると冒険者たちからの反感を買い、ついには嫁と娘2人に強力な呪病が掛けられてしまう。
難儀していたところを真に救われ、以降は後見として彼を支えてくれるようになる。
実のところ裏では後ろ暗い手段も使う商人。
モリス
CV:佐藤正治
レンブラント家の執事で真が羨むほど有能。
元冒険者で、今は家中の事を主に行っているが、裏仕事の采配もしているパトリックの腹心。
イレイン
CV:前田玲奈
ツィーゲの街で娼婦の恰好で真に接触し篭絡しようとしていた冒険者。
彼に接触したのも彼経由で澪や巴に取り入り、利をかすめ取ろうとしていた。
その後も真達を付けていたためアンブロシアに関わるひと騒動に巻き込まれる形で、蜃気楼都市に入る。そこでエルダードワーフ達が廃棄予定としていた武器(エルドワ視点では失敗作)を盗んだ際にドラウプニルが含まれていたため爆発、同じく案内されたヒューマンの中で唯一生き残り、最後は真が初めて直接手を下し死亡。
彼女らが起こした爆発事故が真の潜在的なヒューマン嫌いの原因になる。
🌙リミアの勇者
リミアに召喚された女性の勇者。真の世界での学校の先輩であり、生徒会長だった。正式名は「音無響」。巴曰く「狂信者を生む王国の勇者」。
そのカリスマと善性でヒトを率いる能力に長けており、勇者の立場があるとはいえ貴族制のリミアでの意識改革や他国からの強い助力を借り受けるなど、世人に出来ないことをやってのける傑物。
しかし、巴からはそのカリスマを危険視されており、「多くの者達を惹きつける天性の魅力が、彼女の為に命を捨てる事も厭わない狂信者達を王国内に生み出す」と評されている。
また、勇者として戦う以上、仲間に犠牲が出てしまう可能性を考慮した覚悟が足りず、仲間の一人であったナバールが自爆によって戦死したのを機に、魔族を滅ぼすまで戦争を止めないという決意をしてしまう。
🌙グリトニア帝国の勇者
グリトニアに召喚された勇者。本来の世界では学校でのトラブルから引きこもりとなっていた。正式名は「岩橋智樹」。巴曰く「傀儡を作る帝国の勇者」。
元々かわいい系な風貌だったが召喚される際に女神に頼み、男らしい姿に変えてもらっている。
グリトニアの皇女リリに言われるがまま動き、強力だがそれぞれ適性が必要な魔法武器をなんでも扱える力や不死性を自分に付与する能力、そして魅了能力で魔族を殲滅していく。
しかし智樹自身は、勇者として戦う覚悟が中途半端なだけでなく、自らの命を張って戦う覚悟も無い意気地無しであり、魅了によって落とした女性達をハーレムとして囲い、自分の欲望の捌け口に利用してまでいる等、既に性根が腐っている。この為、本当は魅了に掛かっていないリリからも完全に軽蔑されており、同じく魅了に掛からなかった巴や響からの印象も悪い。
後にその魅了の能力は、魅了された相手から更に別の人間が魅了されるという、ネズミ算式に増えていく物へと強化されてしまい、暴走に拍車がかかっている。
その他の人物
ソフィア・ブルガ
CV:沢城みゆき
レベル920という超高レベルを持つ、ヒューマン筆頭の女性冒険者で、「竜殺し」の異名を持つ。
ある理由から魔族に与しており、突如現れた真をその召喚方法から女神の使徒と勘違いして襲い掛かる。
御剣(ミツルギ)
CV:斉藤壮馬
人竜。他人を剣に変え、使役する力を持つ。別名は「ランサー」。
ソフィアと行動を共にしており、こちらも突如現れた真に襲い掛かる。
リリ皇女
グリトニアの皇女。魔族に恨みがありトモキを操る。
実のところ女神にすらその恨みは向いており、その末に全ての破滅を目論んでいる。
与えられた勇者も、軍も、国も、彼女にとってはその道具に過ぎない。
🌙神々
CV:上田麗奈
正式名称:不明。問題児神様。
一応創造神。元・月読の部下。
ひと眠りしている間に自身が作っていたヒューマン絶対優勢の世界バランスが崩れたため、深澄家と交わした約束を思い出し異世界から勇者を呼び解決しようとしたその世界の唯一神。
美しさ至上主義者で、件のヒューマンは人間から諸々の能力を下げる代わりに美人・美形になるよう調整・誘導した優遇種族。そうではない種族の亜人・魔族等を冷遇・迫害する世界を作っている。
そんな彼女は本来契約から引き渡される予定だった真を不細工だからと拒否。真の召喚のため開けていた世界間の繋がりから深澄家以外の美形人間2人を勝手に選び誘拐。真にはヒューマン種以外の言語を『理解』できる加護だけ与えて「最果ての荒野」から出ないよう・ヒューマンと交際を持たないよう言い含めて空から落とした。正直高所落下で死んで欲しかったらしい。
ぶっちゃけ超自己中。でも贔屓されてるだけあってヒューマンからの信仰は厚い。
CV:前野智昭
正式名称は月読命(つくよみのみこと)。元・女神の上司。癖のない白髪を伸ばした美青年。地球の上神。
契約に則り、真を転移させようと話しかけてきた神様。女神に騙され契約外の人間を誘拐されてしまう。
女神が裏工作をしているとは知らず待っている間、真と話し込み情が移る。
真以外の誘拐に気付いたあと、もしやと思い異世界に行ってしまった真と連絡を取り、状況を把握。真に加護を与えて眠りについた。世界を超えた接触はかなりの無理をしたらしい。